理容ひと筋の高い技術と、ジャンルを問わない器の広さで人気のバーバー「ゴールドシザーズ」|愛知・名古屋

外観の重厚感ある厳格な雰囲気から、ブリティッシュスタイルのバーバーの影響を受けているかと思いきや、店内にはクラシカルなタトゥアートやペナントなど、旧きよきアメリカンテイストも違和感なく融合させていると評判の「GOLD SCISSORS」。ジャンルにとらわれ過ぎないフラットさが年代や嗜好を問わず多くの来店者を呼び込んでいる。

ドアを開けた瞬間に、年齢も職業も垣根のない場所になる、バーバー本来のあるべき姿を体現。

名古屋市の中心街、栄にあるプリンセスガーデンホテルの1階で営業している同店。リッチで重厚感があるデザインの外観は伝統的なブリティッシュスタイルを彷彿させる

愛知県名古屋市にあるGOLD SCISSORSは、平日・週末を問わずなかなか予約が取れないと噂の超人気店。オーナーの鈴 新木氏は理容師歴20年を数えるベテランで、シェービングを筆頭に、理容ならではの丁寧な技術を感じてほしいと話してくれた。

昨今日本でも定着しつつあるバーバーシーンの中でも、ひと際硬派な姿勢が印象的だ。また、外観の重厚感ある厳格な雰囲気から、ブリティッシュスタイルのバーバーの影響を受けているかと思いきや、店内にはクラシカルなタトゥアートやペナントなど、旧きよきアメリカンテイストも違和感なく融合させているため、同店には、スーツを着た人でも、ジーンズを穿いた人でも受け入れてくれる懐の深さがあるといえよう。

「ドアを開けた瞬間に、年齢も職業も垣根のない場所になるのがバーバー本来のあるべき姿だと思っています。そのため店側もジャンルを決めすぎてはいけないかなと。フラットな感じで、心地よい時間を過ごしてほしいですね」

老舗の理髪店で技術を磨き、2012年にゴールドシザーズをオープンした鈴木氏。「バーバーは身近な存在でありたい」という想いから、サインポールをモチーフにしたオリジナルネクタイを販売したことも
シェービングクリームはロンドンの老舗ブランドTaylor of Old Bond Streetを使用。鈴木氏曰く、泡立ちのきめ細かさが理想的なのだとか
刃物の名産地、岐阜県関市で作られたシザーを愛用。使いやすい様にきれいに台に並べられていることからも、丁寧な仕事ぶりが伺える
200年の歴史を誇るドイツ生まれの老舗ブランドPortugalのヘアトニックやアフターシェーブローションが鏡の前に並べられる。ボトルデザインもクラシカルな店内の世界観にぴったり

クラシカルなウッドを基調としたインテリア。

店内はウッドを基調としたクラシカルな空間が広がる。隣の椅子とは間仕切りがあるため、気兼ねな くカットしてもらえるのが嬉しいポイント。

思わず立ち止まってしまいそうな、クラシックで洗練されたゴールドリーフのウィンドーサイン。店 名を囲むように描かれたアラベスク模様が重厚な内外観ともマッチしている。

入口のドアにはショップのアイコンとなっているレザー(カミソリ)をモチ ーフとしたエンブレムが飾られる。

店内はロサンジェルスのアーティスト Parlor Tattoo Printsの作品を中心にディスプレイされている。男らしさの中にも品格がある、そんな表現が相応しい空間となっている。

DATA
愛知県名古屋市中区栄3-13-31 プリンセスガーデンホテル 1F
TEL052-269-0056
営業/10:0020:00(月曜〜金曜)※カラー、パーマは19:00まで、9:0012:00(土)※カラー、パーマは11:00まで
休み/日曜、祝日

※写真は取材当時のものです。現在とは異なる場合があります。

(出典/「バーバーインテリア」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...