アーリーアメリカンをイメージする内装は細部にいたるまでの徹底したこだわりが感じられ、にわかではない本物のバーバースタイルを生み出している。なかでも最も手の込んだインテリアで目を楽しませてくれるのが、本店のほど近くにある2号店、THE BARBA TOKYO B1だ。
アメリカンバーバースタイルのトレンドを牽引する人気店。
2013年に神田でクラシカルなアメリカンスタイルを打ち出し、現代のバーバーカルチャーを牽引する人気店となったTHE BARBA TOKYO。現在、直営店が5店舗あり、各店舗ともアーリーアメリカンをイメージする内装が話題を呼び、 同業者や海外からの来店者も多い。そのなかでも最も手の込んだインテリアで目を楽しませてくれるのが、本店のほど近くにある2号店、THE BARBA TOKYO B1だ。
何の変哲も無いビルを降りてくと、入り口からゴールドリーフをあしらったゴージャスなサインボードがお出迎え。扉を開ければ、カウンターバーを配し、味のある木を基調としたエントランス部分と、その奥にはアメリカから取り寄せたというサブウェイタイルを敷き詰めたサロンスペースが広がっている。
置かれている調度品の数々、サインポールやキャッシャー、ランプシェードなど、そのほとんどすべてがオーナー自らアメリカで直接買い付けてきた、もしくは取り寄せたヴィンテージアイテムで埋め尽くされている。しかも、デザイナーを入れずオーナー自らがデザインし、忙しい仕事の合間を縫ってタイル貼りなど施工も率先して手伝ったそう。こうした細部にいたるまでの徹底したこだわりが、にわかではない本物のバーバースタイルを生み出しているのだろう。
オーナー自らデザイン、買い付け、タイル貼りなど、こだわり抜いた本物のバーバースタイル。
壁面と床に使用するタイルはアメリカ製サブウェイタイル。日本製にはない味が出せるそう。キャビネットや鏡に描かれたラインもピンストライパーのフリーハンドによるもの。
内装でも神経を使ったのが床面のタイル貼り。オーナー自身も自ら仕事の合間を縫って作業したという。
壁には海外のバーバーのカット風景のほか、ヴィンテージのクルマやバイクなどオーナーの好みの世界観を表す写真が多数。額縁もアンティークのものが使用されている。
鏡の枠や洗面台のハンドルなどもアンティークショップで見つけてきたものを使用。
天井の露出した鉄骨やエアコンも店の雰囲気に合わせて黒に塗り直されている。木の梁はオーナーの出身地でもある北海道から古材を取り寄せるなど、郷土に対する感謝の気持ちを込めている。
JACK DANIEL’Sの空き瓶を利用したシャンプー。クラシカルな雰囲気も相まって、どことなく西部の田舎町のバーのよう。常備アイテムにも少し工夫を凝らすことでイメージも大きく変わる。
入り口付近の壁にはこれまでに噂を聞きつけて来店した外国のアーティストやシルクドソレイユ、ラグビーの日本代表選手、外国のバーバーのオーナーなどサインが描かれている。
ガラス張りのエントランスに描かれる看板はオーナーの友人であり気鋭のピンストライパートして評価も高いSUGI SACK STUDIOSの手書き。ゴールドリーフが豪華だ。
入り口近くに置かれたソファもアンティーク品。ソファに置かれたクッションのカバーはオーナーの知り合いがデザインしたファブリックを使用するなど隅々までこだわり満載。
古材の1枚板を使用したカウンターバー。実際にお酒は提供されないがカットの前後にお茶をいただくこともできる。ステンドグラスのランプシェードもアンティークだ。
エントランス部にあるバーカウンターの上にはUPPERCUT DELU XE、COOLGREASE SUPERIORのグリース(手前)のほか、BARBA TOKYOがプロデュースするオリジナルグリースの販売も行う。
1940年代製のアンティークながら現役で動くナショナル製のレジ。ほかにもサインポールや、アメリカで買い付けてきたアンティーク品という徹底ぶり。
【DATA】
東京都千代田区内神田2-7-14 トーハン第2ビル B1F
TEL03-6883-3013
営業/10:00~20:30(土日祝~19:00)
休み/月曜
http://thebarbatokyo.com
※写真は取材当時のものです。現在とは異なる場合があります。
(出典/「バーバーインテリア」)
Photo by Masanori Kato 加藤正憲 Text by MasakiTerano 寺野正樹
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