新宿・歌舞伎町で「海軍のイベント」! 甲板の寒さを耐え凌ぐアウター三昧。

かつてアメリカ海軍が甲板の上で奮闘する兵士たちを、厳しい寒さから守るために国費で開発されたデッキジャケット。これが現代の寒さにも対応する重厚なアウターとして大人気。但し、当時のものは流石に80年も経つと経年劣化が進み、実用に耐えられるコンディションのものはとても高価でマニアたちに取引されているお宝になってしまう。それらを日本が誇る再現技術で精巧なリプダクションが行われているのをご存じだろうか?

貴重なデッキジャケットを鑑賞しつつ、復刻品が手に入る!

Buzz Rickson’s(バズリクソンズ)は世界中にファンを持つ、ミリタリーアパレルブランド。2023年で30年を迎える。第二次世界大戦や朝鮮戦争、ベトナム戦争などでアメリカ軍に使用された当時のアイテムを素材から縫製まで忠実に復刻し、多くのプロダクツをリリースしている。A-2MA-1といったフライトジャケットの人気は高いが、アメリカ海軍のデッキジャケットも看板商品となっている。

バズリクソンズの商品を多く取り扱う、新宿・歌舞伎町にあるセレクトショップ「ジャンキースペシャル」が、店内2階の催事スペースで、新年1月2日から「DECK JACKET MUSEUM(デッキジャケットミュージアム)」を開催中。会場には当時のデッキジャケットやデッキパンツとともにバズリクソンズの復刻商品が展示されている。バズリクソンズのアイテムは、最新作から過去に復刻したデッキジャケットまで即売形式で揃っている。

人気はジャンキースペシャルがバズリクソンズに別注したオリーブ色のN-1デッキジャケット。第二次世界大戦時からアメリカ海軍で採用されたN-1はネイビーやカーキが知られているが、極めて短い期間存在されたオリーブを再現。この希少モデルの復刻品は、ジャンキースペシャルでしか販売されない。イベント初日から好評を博しているこの別注N-1デッキジャケット、数に限りがあるので、興味がある方は急いだほうが良さそうだ。会期は129日まで。

DECK JACKET MUSEUM(デッキジャケットミュージアム)
東京都新宿区歌舞伎町2-46-5 KM新宿ビル1F ジャンキースペシャル内(店内奥の階段を上る)
http://junkyspecial.com/

展示&販売アイテムの一部を紹介!

ジャンキースペシャル別注バズリクソンズN-1デッキジャケット(オリーブ)。防寒性に優れ、真冬は大活躍間違いなし。

インナーとしても重宝するデッキベストもジャンキースペシャル別注で登場。カラーはオリーブとカーキの2色。

ショーケースの中には第二次世界大戦当時のヴィンテージを展示。

こちらのヴィンテージはデッキジャケットでありながらパイロット章が胸に付き、フライトジャケットとしても代用されたことを示す貴重な個体。

メタルのフックを使用したディテールに目が留まるデッキパーカのヴィンテージ。トラウザーズとセットで展示されている。

近年ヴィンテージマーケットで価格が高騰中のデッキトラウザーズ。ショーケース内のヴィンテージとともにバズリクソンズのデッキトラウザーズが展示されている。もちろんバズリクソンズ製品は購入が可能だ。

アメリカ海軍でN-1デッキジャケットの後継となったA-2デッキジャケット。オリーブはバズリクソンズによる忠実な復刻モデルで、ネイビーは海軍の制服としては実在しなかったが、バズリクソンズがオリジナルスペックで作ったコマーシャルモデル。

こちらもオススメ!

CLUTCH Magazine vol.89 2月号

特集:NAVY GARMENTS

https://club-lightning.com/collections/clutch-back-number/products/clutch_202302_vol89

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松島親方
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松島親方

買い物番長

『Lightning』,『2nd』,『CLUTCH Magazine』男性スタイル&カルチャー誌の統括編集長。ロンドンのセレクトショップ「CLUTCH CAFE」のプロデューサーも務める。 物欲を満たすためには海をも越え、全地球規模で買い物を楽しんでいる。
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