機能美という家具選び。vol.28「1920s Pine 24 drawer」

とかくファニチャーといえば、デザイナーやそのデザインセンスによって名作と呼ばれることがあるが、そんなファニチャーの歴史の裏側には、その対極にある機能美あふれるファニチャーも存在する。見た目こそ派手ではないが、そんな質実剛健なヴィンテージファニチャーにスポットを当ててみる。

1920s Pine 24 drawer

おそらく本来は30個のドロワーだったが、補修によって24個に変更されている。英国のアンティークはオリジナルに厳格なリペアが基本だが、フランスのアンティークには自由な発想が見て取れる。¥298,000_

アンティークファニチャーの魅力とは長い年月を経ても破棄されることがなく、現代まで生き残っているというロマンだけでなく、ずっと使われてきたことで生まれる経年変化も魅力のひとつ。現代の新品のファニチャーをいくら使ったところで出てこない風合いや、リペア跡など、そのファニチャーが持つストーリーも見逃せない。ここに紹介するパイン材のドロワーは、フランスの工場で使われていたモノだと推測ができる。

経年によって剥げた塗装や、リペアによって引き出しの取っ手が不揃いだったり、引き出し部分が壊れたのか、棚に作り替えられているなど、修理もオリジナルに忠実ではなく、アーティスト感覚溢れる自由度の高い補修となっている部分が見逃せない。

【DATA】
HYGGE
宮城県仙台市青葉区支倉町2-5 第二支倉SOCO
Tel.022-215-6380
営業/12:00~19:00
休み/水曜

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「CLUTCH2022年10月号 Vol.87」)

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