新品でも風合いのある見た目の物が好き。
「長く使い続けたり、身につけていて飽きの来ないもの。雰囲気のあるものや汚れてもカッコよく見える物が好きですね。綺麗なものはあまり買わないかもしれない。たとえ新品であっても、初めからある程度、洗いが掛かっていたり、加工が施されていたり」
古着へ興味を持ち始めたきっかけが1980年代のバンドTなどストリートカルチャーから入ったという寺内氏。自身もモノ作りを行う作り手であるため、愛用品となる物のほとんどが、時代とともに廃れていかないものばかりだという。
「少々高い物でも、後々、買ってよかったなと残るものが良いですね。そういうものって使っていくうちに思い入れも強くなりますしね。基本的には一度手に入れたら手放すことをあまりせず、ずっと持っているほうです。大まかにプロダクツとしては、やはりアメリカものに惹かれる傾向はあります。Made In U.S.A.のタグを見ると今でも心惹かれます」
「STETSON JAPAN」寺内寛明さんの愛用品。
1.JACKET/1940s EURO WORK(CUSTOM)
1940年代のユーロヴィンテージのワークジャケットに大阪のペイントアーティスト、Kurry氏にステンシルアートを描いてもらったもの。「10年以上前に描いてもらったアイテムです。Kurry氏とは、仕事でもコラボレーションなどもさせていただきました」
2.HAT&EYEWEAR/STETSON,RAYBAN
1940~1950年代のヴィンテージを忠実に復刻したSTETSONIANとRAY BANのクラブマスター。「オープンクラウンで、かつハイクラウン、ハイブリムはアメリカのみぞできる技。RAY BANはメガネとして」
3.OINCASE/Unknown
娘から父の日にプレゼントされたレザーコインケース。「5歳の時に描いた父の似顔絵がレーザープリント。ものづくりをしているボクにモノの贈り物が嬉しいですね。しっかりハットを描写しているんです」
4.PANTS/LEVI’S VINTAGE CLOTHING
LEVI’S VINTAGE CLOTHINGならではの忠実なリプロダクツモデルに感銘を受け購入。「本家が作るリプロダクツに惹かれました。ベルトループのないモデルなので、ベルト代わりにデニム生地を三つ編みにして縛っています」
5.COAT/INK
大阪を拠点とするリメイクブランド、INKのもので、生地にU.S.ARMYのテントクロスを使用。「昔からこのブランドが好きで着ています。もの作りに際して、古いものを再構築するという点では、とても勉強になります」
最近買ったもの、ハマっているもの
友人らとキャンプをはじめとするアウトドア遊びにハマっているという寺内氏。ANARCHO MOUNTAINE ERINGから販売された鋳鉄製の鍋敷きはデザインにヤられたという。
(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)
Photo by Hiroto Yorifuji 依藤寛人 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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