【業界人の愛用品】新旧問わずスタイルに織り交ぜる。|THE FAT HATTER/菊地章仁さん

  • 2022.08.06
なかなか見る機会のないファッション業界の著名人の愛用品。ここではその理由やもの選びの基準とともに、愛用品の一部を紹介。同時に最近ハマっているものも聞いた。

コレと決めたら愛用し続ける性格。

2016年に自身のブランドTHE FAT HATTERを設立。クラシカルなハットからカジュアルなキャップまで、またアパレルラインであるMr.FATMANの企画も手掛けている

トレンドに関係なく、いつの時代も長く愛せる良質なプロダクツだけを買い続けていたいというTHE FAT HATTER代表の菊地氏。自身の好みはあるにせよ、定番アイテムと言われるアイテムをこよなく愛し、それを使い続ける男気のある性格は実に心地よい。

「ショップの内観やブランドコンセプト自体、1950年代のアメリカのハットショップをイメージして、世界観を表現しているので、自分のライフスタイルを含め、身に着けるものもその時代背景に沿うように意識しています」。

彼にとってヴィンテージへの尊敬の念はあるにせよ、現行のプロダクツとの垣根はなく、新旧関係なく、織り交ぜるのが菊地流。

「モノの本質を見極めることができるのが一番ですよね。ボクの場合、憧れのアイテムはこそありますが、ブランドだけで判断せず、一度、確かめてから、自分なりの解釈で選ぶようにしています。これと決めたらずっと使い続ける性格で、ストックも含め、好きなものが買えなくなってしまったら嫌なので、同じものでも大体複数個所有するようにしています」

「THE FAT HATTER」菊地章仁さんの愛用品。

1.COAT/Burberry Prors

1970 年代後半のBurberry Prorsumのトレンチコートは、パリのヴィンテージショップで購入。「ルパン三世の銭形警部が設定上、着ているコートで、1度は着てみたくて12年ほど前に買いました」

2.HAT/THE FAT HATTER

ベストなサイズで自分好みにオーダーしたティアドロップ型のハット。「160gのビーバー100%の生地で作り、素材自体が別注素材なんです。あくまでもボクが好きなフォルムで、4年前に作ったものです」

3.JACKET/GROOVIN HIGH

人生初のレザーライダースジャケットとして選んだのはGROOVIN HIGHの1着。「体型の大きな自分サイズが新品で買えることが嬉しくて。ゴートスキンなので着用しやすいのが気に入っています」

4.BELT/HTC

ベルトはHTCしか着けないと決めているため、複数本所有。「特に見える部分ではないのですが、ベルトで迷うのも嫌なので。ジーンズやスラックスなど、穿くパンツによって太さを変えています」

5.WATCH/ROLEX

このモデルを探すために3年ほど要したというROLEX。「フジツボのマットダイヤルでUSジュビリーのGMTマスター。普段ベージュとかブラウンの服装が多いので、このトーンで着けられる時計を探していました」

最近買ったもの、ハマっているもの

他のレザーの種類まで許してしまうと好き過ぎて、収拾がつかなくなりそうなのでALDENはコードバンしか買わないと決めているのだとか。基本はベージュ系統の色が多い。

(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)

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