【LA】ロサンゼルス名物のあのレストランが、当時の姿に戻って見事に復活!

LA在住フォトグラファーが現地の様子をお届け! 今回は昨年リニューアルオープンしたレストランFormosa Cafeを紹介します。

リニューアルオープンパーティに潜入!


クラシックな雰囲気が好きな人ならだれもが知っているレストラン「Formosa Cafe」。外観からしてこれぞアメリカ。グリーンのネオンが目を引きます。

真っ赤な外観。




この再オープンを前にはパーティが開催。訪れた人たちはみな、クラシックなファッションに身を包み、店内は人と人がすれ違うのも大変なほど多くの人で溢れ返り大盛況。






みなさん、本当に絵になる! こういうカルチャー、素敵ですよね。もちろん、ヴィンテージカーで訪れた人もいて、店の外にはなかなか目にすることができないような美しい車たちがずらりと並んでいました。

このイカしたレストランの正体とは?

映画の世界のようなこのレストラン。ロサンゼルスではとっても有名なスポットです。1925年、Jimmy Bernsteinという格闘家によって、ウェストハリウッドにオープンしたレストランバーFormosa Cafe。最初は1902年製の路面電車の車両のみを使って、The United Artists studio(のちのWarner Bros.)の撮影所のすぐ東側で店を構えていました。
1945年、Lem Quonがパートナーシップを結び、1976にはJimmyが亡くなりオーナーを引き継ぎ、その後Quonの孫Vince Jungが引き継いぎました。撮影所が近かったこともあり、昔はチャーリー・チャップリン、エルビス・プレスリー、マリリン・モンロー、フランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、グレース・ケリー、ジェームス・ディーン、マーロン・ブランド、また近年ではブラット・ピット、ブリトニー・スピアーズなどなど多くのセレブリティたちが姿を見せるなど街を代表するレストランに。また映画の撮影にも使われ、L.A. Confidential、Swingersなどに登場しています。
こうして長年に渡って、ロサンゼルスの人々に愛されてきたFormosa Cafe。1991年、リースの契約が切れ店は解体の危機に迫られたが、住民たちの努力によってランドマークとして残されることとなりました。ですが、2004年、店のすぐ隣に大きなショッピングモールができ、Formosa Cafeはすっかりその陰に隠れ姿を潜めてしまったのです。
その後何度か改装されたが、2015年に行われた改装でその内装はグレーのモダンなインテリアに様変わりした。すっかり変わってしまったことで客足が遠のき、2016年、ある日なんの知らせもなく突然閉店……。
長年の歴史の末に遂に閉店してしまったFormosa Cafe。そこへ救いの手を差し伸べたのが我らがClutchでお馴染みのBobby Green!

2017年、Bobby率いる1933 Groupが店を買い取り、改装がスタート。目指したのは、オープン当時のままの姿に戻すこと。倉庫に眠っていた大量の有名人たちの写真や飾りも、元の位置に徹底して戻していきました。



これまで多くのバーやレストランを蘇らせてきたボビー。そのキャリアをスタートさせる前、20歳の頃に初めてFormosa Cafeを訪れたそうで、その際にこの店の美しさに感銘を受け、インスパイアされたのだそう。
また今回のリニューアルオープンでは、内装こそ当時のままに再現されたが、メニューは一新。これまではアメリカナイズドされた中華料理を提供していたが、これからは新たに台湾料理のシェフを迎えこだわりの台湾料理を提供していく。



店の顔となる、サインを手がけたのは、サインアーティストのVOO DOO DADDYO。ボビーの店のサインはほとんど彼が手がけている。
月曜から土曜までは16時〜2時の営業。日曜は朝10時〜2時までオープンしている。往年のハリウッドスターたちも愛した店その魅力を味わいにぜひ足を運んでみてほしい。
【DATA】
Formosa Cafe
7156 Santa Monica Blvd, West Hollywood, CA 90046
(323) 850-1009

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...