1988年に創業された東京を代表するセレクトショップ。東京とニューヨークを拠点とし、国内外で作りに定評のあるNEEDLES、ENGINEERED GARMENTS、SOUTH2 WEST8などをプロデュースする。ヴィンテージのミリタリー、ワークに見られる機能性の高さ、普遍性を取り入れながらもオリジナルのデザインで再構築し、トラディショナルなカタチでありながら、モダンなアイテムへと昇華させ、多くのファッション通たちからも高い支持を受ける。ショップにはプロデュースする全ブランドのほか一部、国内外から仕入れたアイテムも並べられる。また、最近では古着をリメイクしたREBUILD by NEEDLESのラインも注目され、徐々に浸透しつつある。
原宿と青山の中間ほどに位置し、いわゆるファッションエリアから少し離れた場所にショップを構えるNEPENTHES。ショップ前に配置される大きな古木が目印だ。
ショップで使用されているアイアン製のアンガーラックはショップ用にオリジナルで作られたもの。アイコンである「N」の字を象ったグラフィックが付けられている。
移転前の渋谷店からウィンドーに付けられ、ショップのアイコンともなっていたブランドロゴのステンドグラス。2015年に現住所に移転してからも継承し続けている。カラフルな色使いがキャッチーなサインボードだ。
ワックスコーティングされたアウトシェルを使用したダウンジャケット。やや大きめのシルエットでルーズに着るようにデザインされている。
古着のフランネルシャツを解体し、デッドストックのリボンテープなどであしらったオリジナルのデザインが人気。
日本古来の渓流釣りとして親しまれているテンカラ釣りのロッドやブーツなどもセレクトされる。ロッドは、日本国内で長い歴史を誇る神田の高級釣具店、桜井釣漁具とのコラボレーションもの。
ショーケースに納められているのは、アーティストものやヴィンテージのネイティブアメリカンジュエリー。熟練したシルバースミスたちによって1点ずつ刻印され、世界にふたつとない天然石が付けられている。
シンプルでオーセンティックなウエアデザインが多くの人に受け入れられる理由のひとつ。すでに完成され、研究し尽くされたデザインに独自性を見い出すことは、老舗であるNEPENTHESだからこそできること。
【DATA】
●NEPENTHES TOKYO(ネペンテス東京)
住所:東京都渋谷区神宮前5-44-1(5-44-1 Jingumae Shibuya-ku, Tokyo)
営業時間:11:00~20:00
電話:03-3400-7227
http://www.nepenthes.co.jp
※本ジャーナルは、CLUTCH BOOKSより発行している『TOKYO SHOP STYLE』を再編集したものです。
(出典:『CLUTCH web』、写真:Norihito Suzuki 鈴木規仁、文:Tamaki Itakura 板倉環)
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