バーバーと帽子店共催のイベント「HATS AND A HAIRCUT」に潜入 【フォトグラファーMaikoのLAガイド#29】

ロサンジェルスを拠点に、小さな体と重たいカメラで写真を撮り続けるフォトグラファーMaiko。実際にMaiko自身の足で訪れた、話題のスポットや立ち寄ってみたくなるようなショップをMaikoの目線から切り取って紹介する。

本物のクラシックバーバーで一夜限りの’40年代を。「HATS AND A HAIRCUT

今回は10月に開催されたイベント「HATS AND A HAIRCUT」の様子をリポート。同イベントは、バーバーでドリンクやフード、ジャズライブを楽しみながら、カスタムハットのオーダーまでできるというもの。
maiko1
ハリウッドの老舗バーバーショップSweeney Todd’s Barber ShopのSween(写真左)と、CLUTCH BOOKS『ハットクラフトマン』の38-47ページでも紹介した、WELLEMA HATのCody(同右)が共同で開催。
Sweeney Todd’sは1947年から続く老舗のバーバーショップで、Sweenは2007年からそこのオーナーを務める3代目だ。元々、CodyがSweeney Todd’sに客として通っていたことから2人は親交を深めるようになり、お互いの店をもっと多くの人々に知ってもらおうと今回のイベントを企画したのだ。
イベントは午後7時にスタート。’40年代から’50年代のファッションに身を包んだ人々が、続々とバーバーに訪れた。

会場でスナップしたファッショニスタたち

maiko2
本誌の『CLUTCH Magazine vol.52』と本連載の「フォトグラファーMaikoのLAガイド#27」でも紹介したMonsivais & Co.のダミアン(写真右)。
maiko3
Cody(写真左)と妻のShelby。
maiko4
maiko5
maiko6

ジャズバンドの生演奏に合わせ、飲んだり踊ったり……

maiko7
イベントを盛り上げるのは、ギター、ベース、ビブラフォンのトリオで活動するジャズバンドTHE CLOSE SHAVE TRIO。旧きよきアメリカを残すバーバーで、1940年の「till tom special」など多くの名曲が演奏される。会場はまるで’40年代にタイムスリップしたかのようだ。
maiko8
アルコールを片手に、演奏に合わせて踊ったり、談笑したりと、イベントに訪れた人は各々に楽しんでいた。
maiko9
イベントの中盤には抽選会が行われ、景品としてハットピンやTシャツなどがプレゼントされた。
maiko10
同イベントでハットのカスタムオーダーをすると、75ドル割引されるというサービスも実施していた。頭のサイズを測っている人の姿も見受けられた。ちなみに、秋の間は店内にハットが置かれ、オーダーも受け付けている。

「ヴィンテージ」なアイスクリームの販売も

maiko11
バーバーの外には、C.K.Farnsworthsという自動車型のアイスクリームショップが出店。同ショップは、ロングビーチに係留しているクイーンメリー号の中でソーダファウンテンを振る舞うなど、あらゆる場所やイベントに出向いてヴィンテージスタイルのアイスクリームを販売している。
maiko12
Maikoがチョイスしたのは、パンプキン味のクッキーサンドのアイスクリーム。甘さは控えめで、シナモンがかなり効いている。普段口にしているものに比べると少し水分が少なくぱさぱさした印象だが、味がしつこくなくておいしい。

1947年から変わらないクラシックな内装

maiko13
maiko14
店内のインテリアやチェアは開店当時から変わらない。近年の流行で、「つくられた」クラシックスタイルのバーバーが多い中、Sweeney Todd’sは1947年からこの姿をした、本物のクラシックバーバーなのだ。
maiko15
●HATS AND A HAIRCUT
2016年10月8日(日)7PM‐10PM
Sweeney Todd’s Barber Shop
4639 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA
●フォトグラファープロフィール
静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...