文句なしにカッコいい! 珠玉の2足を見逃すな
アメリカ・オレゴン州のワークブーツブランドWESCOが、2018年で創業100周年を迎える。この歴史的一幕を記念し、過去最高のこだわりを注いだスペシャルモデルが10月25日に行われたメンズファッションのトレードショー「CC SHOW」で発表された。
選ばれたのはWESCOを象徴する2大定番であるジョブマスターとボス。大きなポイントは2点。まずどちらもWESCO本社の地下倉庫で奇跡的に見つかった半世紀前の木型を使用していること、そしてヴァンプ、シャフト、バックステイ、ヒールカウンター、ストラップ、これらすべてのパーツに極上のホースハイドを使用していること。2014年にホースハイドを用いたナローエンジニアブーツが限定リリースされたことは読者の方も記憶に新しいことだろう。その際はヴァンプなどにブラックタイドメインレザーを使用していたが、今回ついにその部分までもホースハイドで作ることが実現したのである。
ピット層でじっくりと漬け込んだタンニンなめしの最高級ホースハイドは、レザーライニングなしでも美しいシルエットと強度をもつ。手の込んだ仕上げによる、もっちりとした質感も特徴的だ。履き込むほどに鈍いツヤが増し、文句なしにカッコいい。
まずはボスから。
1.『CENTURY BOSS』
前述の通り旧い木型を使用しているため、ヴァンプのシルエットが細身で、トゥはぽっこりと反っている。現行モデルよりぐっとクラシックな印象だ。ヴァンプとヒールカウンターにはヴィンテージに由来する三本ステッチを施し、バックステイにも現行モデルにはない三角ステッチを採用。アクセントとなるバックルはブラス製の逆反りローラーバックルを製作した。
《spec》
Leather:Horsehide
Height:10″ Height
Sole:#700 Vibram Sole
Buckles:Brass Roller Buckles
24万8400円
続いてジョブマスター。
2.『JOBMASTER 1st』
CENTURY BOSS同様、ホースハイドの存在感とクラシックなシルエットが際立つよう、極めてスタンダードな10インチハイトで製作。リミテッドモデルでは初となるレギュラートゥのレーシングパターンを用いている。バックステイにはヴィンテージ仕様のダブルステッチを取り入れた。付属のシューレース、フォルスタン共にホースハイド。ブラスのアイレットも力強い革の表情に映えている。
《spec》
Leather:Horsehide
Height:10″ Height
Sole:#705 Vibram Sole
Eyelets:All Brass Eyelets
100th Anniversary Logo
24万8400円
専用ボックスも抜かりなし
どちらもWESCO最初期のシューボックスのデザインをベースにした、こちらの専用ボックスに入って納品される。
世界恐慌、世界大戦、エネルギー革命、機械化・デジタル化……と、あらゆる壁に直面しながらも、ステッチダウン製法に代表される伝統的製法をファミリービジネスで100年にわたって守り続けてきたWESCO。この記念モデルには、そんな老舗ブーツメーカーとしてのWESCOの誇りが集約されている。二度とない機会、後悔しないためにも一度足を入れに行ってみては。
【受注会概要】
●WESCO世田谷
日時:開催中~11月16日(水)17時頃まで
住所:東京都世田谷区等々力2−5‐3 ※木曜定休
Tel:03-6809-8968
●WESCO金沢
日時:11月19日(土)~20日(日)予定
住所:石川県金沢市古府1‐117 ※無休
Tel:076-249-6888
※すべてのオーダー締め切りは11月21日(月)。
【INFORMATION】
WESCO JAPAN
Tel:06-6783-6888
http://www.wescojapan.com
(Photo by Yoshimasa Miyazaki 宮崎良将(Seven Bros.)、Text by CLUTCH Magazine 編集部)
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