雨宮武|いわゆるエンスー的なバイクとカスタムが大好物な本誌副編集長。基本的にスポーティに走れるバイクを好みつつも腕にはまったく自信なし。
H-Dワークスっぽいデザインが好みなんだよな
理想は往年のH-Dのワークスライダーが使っていた左右対称のデザインながら、左右で黒×オレンジの異なる2色使いじゃなくて、黒×黒みたいな1色使いのもの。そのデザインに近いものがないか探したが、あるにはあったけれどシールドが付けられない作りのモノだったりして、少し趣味と違うんだよなぁ~、じゃあ自分で塗ってみっかと挑戦したのが上に紹介している「自家塗装1号」。全塗装は面倒だったので、黒いメットを購入し、グレー×アイボリーの部分塗装で済ませたのだが、これが意外と上手くいった。
これに気をよくして(?)お次は、1980年代の「ベル」っぽいカタチが気に入って衝動買いしたフルフェイスを、今度はあえて黒×オレンジのH-Dワークスカラーを“ラインのみ”で再現してみようと、ピンストライパーよろしく筆塗りにチャレンジしてみたのだが、これが激しく失敗。これは無理だと諦めてシンナーで消し、3ミリ幅のラインテープの黒と赤をバイク用品店で購入し、それ風に貼ってみたところ結構イケてる。黒×赤のみのラインだともの足りない感じだったので、左右両方に金色のラインテープを付け足して貼ってみたらかなりカッコよくなった。これが「ラインテープ2号」で、普段の使用頻度は圧倒的に2号が多いほどのお気に入りだ。
でも、そろそろ気分一新したいな~ということで、今度は白ベース、さらにツヤあり仕上げにチャレンジしてみた。もちろんデザインはH-Dワークス。色は往年のレーサー、マイク・ヘイルウッドみたいなホワイト×ゴールドで塗るとカッコいいかも……、なんて想像したら、やらずにはいられなくなり、自家塗装に挑戦してみた次第だ。
これが、メタリックカラーだったせいか難しいのなんの。スプレーの説明書通りに20~30㎝間隔をとって薄く塗るとムラになるし、近づけて塗ると即垂れて失敗の連続。その完成度は……DIYなら許せるけれど、微妙だ(苦笑)。
自家塗装の1号

処女作のわりに上手くできた気がする1号。ツヤ消し仕上げというのもハードルを下げた要因かも。しかし、側面と後ろに入れたレインボーラインは根性の筆塗り。大変でした。
ラインテープの2号

筆塗りでラインを入れようと試みて失敗。それをシンナーで消し、3㎜のラインテープを使用してドライヤーで温めながら曲線部分を貼ったら意外と上手くいった。お気に入り。
缶スプレーで自家塗装にチャレンジ!!
デザインを決めてマスキングテープを貼る


定規で測ったりしながら下書き代わりにマスキングテープでガイドを作り(上)、デザインを決定。塗装しない部分をマスキングする。
下地を作る


#320の耐水ペーパーでならした後、「プラサフ」代わりにFRP部品などの塗装をはがれにくくする「バンパープライマー」を吹く。
上塗りその1

まずは金色を塗装。塗る面と噴射口の間は20~30㎝間隔をあけ、一度に厚塗りせず薄く何度も塗り重ねるとあるがシカトして塗る。
マスキングテープを剥がす


完全に乾ききってからマスキングテープを剥がすと塗膜がパキッと割れてしまうので、生乾きぐらいのうちにテープを慎重に剥がす。
上塗りその2(フチ取りライン)


最初に塗った金色のフチに5㎜幅のラインを入れるため、塗る面だけを残してマスキングテープを貼る。で、赤のスプレーを吹く。
テープを剥がしたら失敗……


ほぼ全面にマスキングテープを貼ったため、剥がしたら金色部分に糊のような跡が……。クリア吹けば消える!? 消えないよなぁ(悩)
再び上塗りその1


覚悟を決めて、もう一度金色を塗る。せっかくなので#800の耐水ペーパーで塗る前にならすついでに失敗して垂れた部分も修正。
また失敗(泣)、修正する


マスキングを剥がす際、赤く塗った部分がもっていかれた。スプレーのフタなどに赤の塗料を溜めて、今度は筆塗りで修正した。
もう無理。ラインテープでごまかす


じつはもう一度金色を塗り直したのだが、赤いラインをよけてマスキングしたところ、今度はマスキングした境目に大胆な段差ができてしまった。どうしよ……って感じだけど、もう無理と判断。3㎜幅の銀色のラインテープを貼ってごまかす作戦。
クリアスプレーを吹く……

塗装中に付着したホコリやゴミを#1000の耐水ペーパーで軽く払い落としてから、クリアを吹く。最後にコンパウンドで磨いて完成。
磨いてステッカーを貼ったら完成!!




(出典/「
text&photo/T.Amemiya 雨宮武
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