アウトドアファッションブームの仕掛け人、90歳にして新刊『ヘビトラ大図鑑』12月12日発売!

1970年代にヘビーデューティーアイビー=“ヘビアイ”という言葉を用い、いち早くアウトドアスタイルを提案した小林泰彦さん。今や世界でも注目されるこの現象が、この冬“ヘビトラ”の名のもとに再び再燃しようとしている……!

「日本のアウトドアファッションのブームは小林泰彦さんの仕掛けだった」ーーW・デーヴィッド・マークス

「アイビーと『MEN’S CLUB』とジーンズとアウトドアと『POPEYE』は、すべて小林さんによって繋がるんです」。

日本の戦後メンズファッションに精通した『AMETORA』の著者W・デーヴィッド・マークスさんは、小林泰彦さんをこう表現する。

60年代から『MEN’S CLUB』などで活躍していた小林さんは、少年時代からの登山愛好家。アメリカ取材で目にしたアウトドア文化を「ヘビーデューティー」と定義し、当時のメンズファッションにおける一大ムーブメントだったアイビーと合体させた、「ヘビアイ」というスタイルを1975年に提唱した。

『POPEYE』やビームスの誕生に先駆けたこの提案は、のちのメンズファッションに絶大な影響をもたらすこととなった。

そんな小林さんがこの冬、なんと90歳にして新刊書籍を出版。タイトルは“ヘビーデューティートラッド”を略した『ヘビトラ大図鑑』! デーヴィッドさんとの対談はもちろん、盛りだくさんの描き下ろしイラストやアーカイブアイテムが掲載された一冊を、ぜひ書店で手に取ってもらいたい!

小林泰彦さん(右)|1934年東京生まれ。59年にイラストレーターデビューし『MEN’S CLUB』や『POPEYE』『山と渓谷』などの雑誌で活躍。兄は小説家の小林信彦さん

W.デーヴィッド・マークスさん(左)|1978年オクラホマ州生まれ。日本のファッションやアートについての執筆活動を続け、戦後の洋服文化を網羅した『AMETORA』で話題を集める

少年時代から山登りを愛好していた小林さんに、アウトドアグッズのディテールを語らせたら右に出るものはいない! 写真は小林さんが少年期に買ったドイツ製のリュックサック。デザイン的には評価の高いドイツ製リュックだが、構造的には色々と欠陥があるとのこと。

1960年代まで、一流の山道具といえばフランス製しかなかったと語る小林さん。アメリカに山登り文化が存在することを知ったのも、1970年代に入ってからだった。こちらはガリビエールのマウンテンブーツで、当時「スーパー・ガイド・モデル」と呼ばれていたそう。

小林さんが1977年に出版し、当時の若者から熱狂的に支持された『ヘビーデューティーの本』と、W.デーヴィッド・マークスさんがその功績に改めて脚光を当てた2015年の書籍『AMETORA』。そして2024年末、その歴史に新たな1ページを刻む『ヘビトラ大図鑑』が登場する!

こちらは木製のフレームに帆布製の袋を固定した「トラッパーネルソン」と呼ばれる伝統的な山道具で、小林さんが1973年にアラスカ州アンカレッジで発見したもの。1920年代にシアトルの漁師ネルソンがつくった、フレームパックの元祖とも呼べる歴史的なアウトドアギアだ。

『ヘビトラ大図鑑』2024年12月12日発売予定!

1934年生まれの小林さんが、数十点ものイラストや文章を描き下ろした入魂の一冊。『POPEYE』創刊メンバーだった粕谷誠一郎さんが編集した、トラッド好き必携のまさに“図鑑”だ。発行元/トゥーヴァージンズ

>>>購入はこちらから

(出典/「2nd 2025年1月号 Vol.210」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

Pick Up おすすめ記事

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。