同系色のアイテムで簡単なリメイクでもセンスを光らせる、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第9回】

  • 2024.11.21

古着好きならば、究極の一点物であるリメイクに興味を持つ人も多いのでは。お気に入りの古着をより魅力的にするにはどうすればいいのか、悩みは尽きない。そこで、三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表・岩城リョージさんにリメイクのコツを教えてもらうこちらの連載。第9回は古着のブラックジーンズにメスを入れる!

岩城リョージ|三軒茶屋の古着専門お直し屋「ヴィジティングオールド」の代表。「マクドのチーズバーガーとスラックスの裾はダブル派です」

今回の訪問者/シャラ店長 木村竜佑さん

1993年生まれ、沖縄県出身。三軒茶屋と下北沢に店を構える古着店スイの兄弟店シャラの店長(Instagram@shara__vintage)を務める。1番好きなダブルニーは〈ディッキーズ〉。

Before

今回のリメイクは誰の家にでもありそうな普通のデニムをベースに、シャツを使ったリメイク。素材は〈リーバイス〉のブラックデニムとレーヨンリネンのシャツをチョイスした。

After

ブラックデニムにシャツ生地を縫い付け、ダブルニーのパンツに!ブラックデニムに同系色のシャツを合わせることで派手すぎない、いい塩梅のリメイクに仕上がった。

一手間加えるだけで洒落っ気をプラスするリメイクがモットーなり。

岩城さん 第9回目の訪問者は下北沢の古着店シャラの店長キムラです。よろしく!

木村さん 今日はよろしく! これっていつもどんなこと話してるの?

岩城さん んー、リメイクについてとか、あと僕らの関係とか(笑)。

木村さん なんか、その言い方だと悪いみたいじゃんか(笑)。まぁ、たしかに他言できない仲だよね。

岩城さん やめてよ、本当みたいじゃん(笑)。たしか、古着店の先輩とかを通じて6年くらい前にあったんだよね。

木村さん そうだねー。でも、今ほど仲良かったわけではなかったよね。

岩城さん そうそう。たしかね、こうやって話すようになったのは僕がいまの場所でお直しを始めてからだよね。

木村さん そうだったね。

岩城さん まぁ、僕らの話はこれくらいにして、リメイクについて聞いていこうかな。

木村さん 話をもらって考えたのは、誰でも家でできること。なるべく、ベーシックなもの同士で、比較的簡単なリメイクってところを意識してオーダーしたんだよね。

岩城さん 読者を置いてけぼりにしがちだからね(笑)。

木村さん それで、誰でも家に1本はありそうなデニムをベースに、自分の好きなダブルニーパンツにしたらどうかなって。すごい余談なんだけど、後輩からダブルニー先輩って呼ばれてたこともあるくらい、ダブルニーを穿いていた時期があるんだよね(笑)。

岩城さん なにそれ(笑)。それなら、今回のリメイクはダブルニー先輩の理想のダブルニーってことだね(笑)。

木村さん たしかに(笑)。

岩城さん それと、合わせたシャツも良かったよね! 同系色でリメイクにありがちな取り入れづらさのない、いいアイテムができたと思うよ。

木村さん 今度はチノパンとかベースにするのもいいね。

岩城さん たしにね。全く同じは難しいかもだけど、自分でアレンジできるのも今回のリメイクの良さだよね。

木村さん あと個人的にパンツが初ってのも嬉しかったし、いいのできたよね。だって普通に、欲しいもん(笑)。

岩城さん ダブルニー先輩にそんなこと言ってもらえるなんて恐縮です!(笑)。

How to Remake

Start

ダブルニー部分のパターンを取る。今回は〈カーハート〉の膝を拝借。

型紙を作っていく。ここで自分のパンツのサイズに合わせ調整をしていく。

ベースとなるパンツに型紙を合わせ、縫う場所をチャコペンで書いていく。

ダブルニーの外側は、パンツサイドに入れ込むため、糸を解いておく。

パンツに移植するダブルニー部分の生地をシャツから切り出していく。

今回はハンマーループをつけるため、そのための生地も切り出しておく。

パンツに付けた印に合わせて、先ほど切り出したシャツ生地を縫っていく。

最後に、デニムらしくダブルニー部分にリベットを打っていき、完成!

Finish

シャツのポケットはそのまま活かしたリメイク。ジャケットと合わせて着るのもいいし、同系色のシャツを合わせるればコーディネイトとしての取り入れやすさが倍増する。

(出典/「2nd 2024年12月号 Vol.209」)

 

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