着てみたくなる気の利いたリメイクしてみる、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第4回】

古着好きならば、究極の一点物であるリメイクに興味を持つ人も多いのでは。お気に入りの古着をより魅力的にするにはどうすればいいのか、悩みは尽きない。そこで、三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表・岩城リョージさんにリメイクのコツを教えてもらうこちらの連載。第4回は「ペールタウン」オーナー・谷川浩志さんのスウェットをリメイク!

岩城リョージ|三軒茶屋にある古着専門のお直し屋「ヴィジティングオールド」代表。「今回のリメイクは、意外とできるよ。挑戦してみてね」

ちょっと着づらいアイテムをつい着てしまう気の利いたリメイクがモットーなり。

昔好きだったけど、最近飽きてしまった、年齢的に着なくなってしまったプリントスウェットは裏返したら着られるかも。そんな発想からリバーシブルのジップを取り付けた。もしかしたら、またプリント面を表で着たくなるかもしれないから

岩城さん 今回はペールタウンの谷川さんに提供してもらったプリントスウェットをリバーシブル仕様にしてみました。谷川さん、ずばり、どうですか?

谷川さん いい感じにできたね。どこにでもありそうなんだけど、他にはない雰囲気があってすごく好きだよ。実は今回渡したプリントスウェットは店頭に出してたけどなかなか売れなかったものなんだよね。

「ペールタウン」オーナー・谷川浩志さん|長崎県出身、19歳の時、古着と並行輸入のお店に入社。4年働いた後、上京をする。その後、中目黒の「マンチーズ」へ。5年ほど働き、現在の「ペールタウン」をオープンする

岩城さん でも、そんなアイテムを生まれ変わらせるのがモットーなので、そう言っていただけて嬉しいです! 内心なんて言われるんだろうってずっとドキドキだったんですよ。

谷川さん 前に何度か一緒にリメイクをお願いしてた経緯もあって感覚の共有はできてたので、ある程度のアイデアだけ投げてあとはお任せしてたからね。特にこのカンヌキをつけたのがいいね! これは古着を知ってる岩城くんだからこその仕様だよね。

岩城さん そこ気づいてくれたの嬉しいです!

ポケットのネイビーがいいでしょ?

谷川さん たぶん、今回のリメイクって形だけなら意外と誰でもできるよね。

岩城さん たしかに、スウェットを切ってジップを付けるだけなら、できそうですよね。

谷川さん でも、今回のリメイクってそのバランスがすごく良いと思ってて、できなそうでできる、みたいなね。

岩城さん 前回のダウンマスクは難しすぎましたからね(笑)読者のみなさんにもやって欲しいですから、いいラインを出せたと思います。

インナーにフードを着るのもありだね!

谷川さん あと、普通に着やすくなったね。フルジップで脱ぎ着しやすいし。

岩城さん 次作るのは何がいいですかね。

谷川さん 岩城くんのセンスは、オリジナルを超えてくるからね。次号どんなものが出るか楽しみにしてるよ。

【今回リメイクするアイテム】

今回のリメイクで使用したのはスウェット5枚。ボディとなるプリントスウェット3枚とポケット用の生地を取るための2枚。ひどい汚れがあるわけでもなく、サイズが極端に小さいわけでもないが、どれも「ペールタウン」の店頭に並んではいたのだが、なかなか売れずに残っていたそう。

【リメイクのデザインソース】

元ネタとしたのは谷川さん愛用「ラッセル」のフルジップスウェット。プリントが少し恥ずかしい、そんなスウェットを裏返しにして着やすくリメイク。

【リメイクのポイント】

はじめにジッパーとポケットを付けるために、前面をカット、襟と裾のリブを外し裏返す。

はじめにジッパーとポケットを付けるために、前面をカット、襟と裾のリブを外し裏返す。

ポケットのサイズを決めて、ポケット用のスウェットから切り出し、表面となる裏地側に縫い付けていく。ポケットはリブと一緒に縫い込んでいく、そうすることで元々ついていたかのような出来栄えに。

その後、リバーシブルジップをつけ、襟を戻していく。最後に、デザインとして、ポケット部にカンヌキを施したら完成。

裏返さないとわからない気づきが意外とある。ボディの切り替えだったり、リブの色だったり。家にいる時は裏で着て、外に出る時は表で着るような、ゆる〜い使い方なんてどうでしょうか。

(出典/「2nd 2024年4月号 Vol.203」)

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2nd 編集部
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