まるでオリジナルかのようなリメイクしてみる、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第2回】

お気に入りの古着をより魅力的にするにはどうすればいいのか。古着好きならば、究極の一点物であるリメイクに興味を持つ人も多いのでは。そこで、三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表・岩城リョージさんにリメイクのコツを教えてもらうこちらの連載。第2回はキャップをリメイク!

岩城リョージ|古着専門のお直し屋「ヴィジティングオールド」のオーナー。古着への愛は人一倍、糸一本にまでこだわるリペアには定評あり

まるでオリジナルかのような素材選びと縫製がモットーなり。

プラのスナップバックはチープで良いのだけれど、耐久性が低いので紐で絞れるようにリメイク。少し長めにして先端にクリップをつければ、襟に留めることで風の強い日も安心。耳の素材もヴィンテージから取ることでまるでオリジナル!?

岩城さん 今回は下北沢にあるヒッコリーさんにご協力いただきました。藁谷さんありがとうございます!

藁谷さん こちらこそ。今回、岩城くんにお願いをしたキャップたちなんだけど、実は売れ残りだったんだよね。スナップが割れちゃってたりするとやっぱり売りづらくて、困ってたんだよね。

「ヒッコリー」オーナー・藁谷徳彦さん|下北沢の名古着店ヒッコリーのオーナーを務める藁谷さん。岩城さんが学生時代お店に通い詰めていたことで知り合い、今では仕事をするように。誌面に登場するのはかなりレア

岩城さん いやいや、そういうアイテムを救いたくて始めたので、本望です! ちなみに、出来栄えはどうでした?

藁谷さん すごく面白いね、パーツの生地にもこだわってて、リメイクなのにオリジナルみたいだね!

岩城さん 本当ですか、嬉しいなぁ! 藁谷さんがどんな反応かドキドキだったんです。

藁谷さん これなら店頭に並べても問題なさそうだね、お世辞抜きにこれは売れるよ。

岩城さん そう言ってもらえると嬉しいです!

藁谷さん こんな機会ないから話をするんだけど、実は岩城くんにリペアをお願いするようになってから、買い付けの幅が広がったんだよね。

岩城さん え、その話詳しく聞かせてください!

藁谷さん やっぱりね、いいなって思うアイテムがあっても、穴が空いてたり破けてたりすると、売れないよなぁって思って手が出ないんだけど、岩城くんみたいに古着をよく知ってくれているお直し屋さんがいるから、安心して買って帰れるんだよね。

岩城さん その話、リペアを生業とする僕にとっては最高の褒め言葉です!

耳の部分はベルクロで取り外し可能!

藁谷さん 今回のリメイクもそうだけど、小さいパーツにこだわっていたり、そういうところが古着を分かってるなって感じるな。実は、今日もいっぱいお願いするもの持ってきてるんだよね。

岩城さん いつもありがとうございます! 今日はいつも以上に張り切っちゃいますよ!

これを被ればハンター気分⁉

【今回リメイクするアイテム】

帽子のロゴや形、色など気に入っていてもスナップバックが割れているからやめておこう。なんていうのは良くある話。スナップバックの付け替えなら誰でもできるので諦めないでほしい。まずはやってみることが大切。

【リメイクのデザインソース】

今回の帽子、実は元ネタがある。上のコカコーラの帽子はオリジナルでスナップが紐になっている。キツすぎず、ゆるすぎない留め具が絶妙。下は耳のイメージ。冬に被りずらいメッシュキャップをオールシーズン対応に。

【リメイクのポイント】

まずは壊れてしまったスナップを外す。

その後、耳につける生地をカットしていく。肌に触れる部分と外に見える部分で用途にあった素材を選ぶのがポイント。

カットした耳の生地にパイピングを縫い付けるのだが、ここでのポイントは、パイピングの素材を半分に折ってしっかりとアイロンをかけること。

耳と帽子にベルクロを縫い付ける時は柔らかい面が肌に向くように。

最後にスナップの代わりの紐を縫い付ければ完成。

今回リメイクした帽子は形7つ。岩城さんのこだわりで、帽子の色や素材によって、追加でつけた耳や紐にもこだわっている。微々たるところではあるが、そのこだわりこそが岩城クオリティ。

(出典/「2nd 2024年1月号 Vol.201」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【WorldWorkers×2nd別注】夏コーデの幅が広がる2色! 美シルエットのフレンチM-52ショーツ

  • 2026.02.10

これまで4色のバリエーションで展開してきた「World Workers(ワールド ワーカーズ)」のビーチコーデュロイショーツ。今回は落ち着いた色味のヴィンテージカーキと、爽やかさで洒脱なオレンジという新たな2色で再登場! シンプルで悩みがちな夏のコーディネイトに新たな選択肢を与えてくれる良色です。 ...

【KERRY WOOLLEN MILLS×2nd別注】本物のアランは暖かさだけじゃない! アランケーブル クルーセーター登場

  • 2026.01.24

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【KERRY WOOLLEN MILLS×2nd】アランケーブル クルーセーター もともとは海の男たちを守るための、...

前代未聞! “自立する”ジーンズ。「EIGHT’G」から職人泣かせならぬトラウマな超極厚ジーンズ登場。

  • 2026.02.04

前代未聞。エイトジーがまたしてもやってくれた! 超ヘビーな27.5オンスのジーンズの登場。生地の厚みと重量感はデニム史上でも圧倒的で、まるで穿く甲冑のような迫力。縫製は熟練職人の手作業のみで行われ、普通のジーンズでは味わえないタフさと存在感を誇る。穿くだけで男の背筋が伸びる、気合十分の究極仕様、“自...

【Brown Brown×2nd別注】手のひらサイズの、ハンドペイントがま口ウォレット

  • 2026.02.13

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 大好評のハンドペイントがま口ウォレット。第3弾はとびきりアイビーなブルドッグペイント 発売のたびに好評を博している「...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

Pick Up おすすめ記事

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...

【Brown Brown×2nd別注】手のひらサイズの、ハンドペイントがま口ウォレット

  • 2026.02.13

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 大好評のハンドペイントがま口ウォレット。第3弾はとびきりアイビーなブルドッグペイント 発売のたびに好評を博している「...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。