貴重な資料公開! ようこそ、エル・エル・ビーンのアーカイブルームへ

2019年以来となる、セカンド編集部として2度目の「エル・エル・ビーン」アーカイブルーム表敬訪問。膨大なアーカイブはさらに増え、前回はなかったファン垂涎のアイテムにも遭遇。1912年の創業から111年間の歴史の中で生まれた名作は数知れず。ファン垂涎のコレクションの一部を紹介する。

創業者の生家に還ってくる数々のアーカイブ

創業者が実際に使用していたレザー製のドキュメントケース。中には当時の納品書や領収書などが入っており、経営面でも多くを担っていた当時の仕事ぶりを伺い知る

米国発祥のアウトドアブランドのなかでも1912年創業という、類まれな歴史を持つエル・エル・ビーン。100年以上が経過した現在でも、本拠地は創業当時と変わらないアメリカ東海岸メイン州フリーポートに構えている。広大な土地を有する本店はアパレル以外にも各アウトドアアクティビティのギアが揃い、24時間営業していることから昼夜問わず、多くのアウトドアズマンが足を運ぶ聖地としても名高い。

その本店のすぐ近くにあるのが創業者レオン・レオンウッド・ビーンの生家。何度かのリノベーションは施されているものの、その外観はほとんど変わらず残されており、いまでは9400種以上のアーカイブを保管する施設として活用されている。

アメリカ・メイン州のフリーポートに位置する創業者レオン・レオンウッド・ビーンの生家。膨大なアーカイブ資料を管理する施設として現在でも残っている

セカンド読者諸兄もご存じの通り、111年の歴史の中で生まれた名作は数知れず。そのプロダクツを各年代で揃えるのはもちろん、1925年秋より採用されていたイラストによるカタログ表紙の原画が保管されているなど、まさにミュージアムのような、ファン垂涎のコレクションの一部を紹介したい。

アーカイブルームでひときわ目を引くのが、カタログの表紙に使用された原画の数々。これらの作家は実際に初代創業者と狩猟や釣りを楽しんでいたアウトドア仲間だそう。自然を愛する者だからこその細かなディテール描写が見て取れる

2代目創業者レオン・ゴーマンが1990年にエベレスト登頂を達成した際に掲げたフラッグ。近年のものでも、希少性の高いものが所狭しと並んでいる

100年ものと近年作が同等に並ぶ、希少なヴィンテージ群

1.Wingshooting School Hat

ハンティングスクールのピンバッチと刺繍が付く。

2.Bean’s Labrador Parka

アメリカ軍の山岳部隊アノラックをサンプリングした名作。

3.Rainbow Lake Jacket

カラフルなコーデュロイが特徴。価格高騰の止まらない人気アイテム。

4.Bean’s Loafer Jacket

1970〜77年にのみ作られていた千鳥格子のジャケット。

5.Sueded Pig Skin Jacket

柔らかなピッグスウェードで作られたハンティングジャケット。

6.Wool Hunter’s Jacket

三角タグのつく80年代頃のアイテム。アウトドアらしいチェックが目を引く。

7.Whittaker Goose Down Parka

アメリカ人初のエベレスト登頂者のひとりジム・ウィタカーとのダブルネーム。

8.Heritage Wool Jacket

1955年から97年に販売されていたウールパーカ。

9.T-Neck Rugby

ブランドらしいカラーリングのラガーシャツ。

10.Washed Denim Field Coat

名作フィールドコートのデニムバージョン。

普段はお目に掛かれない、レアなノベルティも拝見!

ビーン・トート登場以前に人気を博したレザーボストンバッグ

[Bean’s Vacation Bag]というモデル名で1940~60年代にかけて展開されたレザー製のボストンバッグ。

長方形型レザーバッグはアウトドア用のランチバッグ。様々な用途、型でレザーバッグが作られていた。

氷の運搬用バッグが名作ビーントートに

1944年に氷の運搬用として登場したビーン・トート。発売当初はかなり武骨なデザインだったことがわかる。右のバッグは70年代製でネイビーカラーがパープルに経年変化している。

旧友から贈られたフライロッド

1935年製のフライフィッシング用ロッドは、感謝の手紙とともに創業者の旧友ジョン・グールドによって寄贈された。

ビーン・ブーツのアーカイブ

旧いものだと1919年のものから所蔵されているビーン・ブーツのラック。今では展開のない膝下丈のものや手の平サイズの子ども用など、見ているだけで心が躍る。さらにここにアーカイブされているほとんどは一般顧客からの提供で集められているというのも、このブランドらしい。

まだまだあります貴重なアーカイブ

雪上を歩くための木製かんじきやソリ。

50~60年代に製作されたピクニック用プレートは希少。野鳥や川魚など、アウトドア好きにはたまらないモチーフ。

90年代初期に作られたビーンブーツ型木製トイ。

ロゴ入りのロードバイクはノベルティだ。

元従業員が趣味で作ったというエル・エル・ビーンの服を着た人形。

こちらはビーン・ブーツのレザー部の保湿用として作られたクリーム。

【ニュース①】今季もニューカラーが登場! BOAT AND TOTE

1944年にデビューしたロングセラー[ボート・アンド・トート]に今季限定のペールトーン6色が仲間入り。Mサイズ各9790円/エル・エル・ビーン(エル・エル・ビーン カスタマーセンターTEL0422-79-9131)

【ニュース②】サイドゴアタイプが追加。BEAN BOOTS

ラギッドな印象の強いブランドのアイコンアイテム[ビーン・ブーツ]新作はアーバンでスタイリッシュなサイドゴア。各2万7500円/エル・エル・ビーン(エル・エル・ビーン カスタマーセンターTEL0422-79-9131)

※情報は取材当時のものです。

(出典/「2nd 2023年12月号 Vol.200」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...