2nd編集部がこの夏買い足したい、Tシャツ、ショーツ、そして革靴。

休日などカジュアルなシーンでもお洒落を楽しみたい大人に向けて、ヴィンテージから新作までこだわりのアイテムをセレクトしている2nd編集部。毎年猛暑を更新している(としか思えない)この時期に着心地はもちろん、洒落度も高い10点をピックアップした。

1.「SOFTGOODS(ソフトグッズ)」のTシャツ。

良きTシャツとの出会いは、どれだけ求めても貪欲すぎるということはない。こちらは、2018年にデビューしたカットソーブランド〈ソフトグッズ〉。まず、タグにある『メイド・イン・デトロイト』という表記にときめく。聞けば、一貫して自社工場で製造を行っているらしい。立て続けに、かなり重厚なヘビーオンス生地と、詰まった首元を目の当たりにすれば、クラシックなTシャツ好きであれば、“役満”言ったところか。各9900円(メイデン・カンパニーTEL03-5410-9777)

2.「NALUTO TRUNKS & CO.(ナルトトランクス)」のショーツ

夏のショーツは「気分がアガる」モノ選びが吉。今季は〈ナルトトランクス〉の新作が目に留まった。[エブリディエブリワン]なる渾身の新作は、オリジナルのツイル素材であるポリマックスを採用。化繊の光沢感は控えめに、抜群のストレッチ性を担保する。また、付属のスタッフサックで持ち運び容易。ブランド初となる腰ゴムを配したイージーショーツ仕様もヤミツキ必至だ。各2万5300円(ロフトマンB.D. TEL075-212-3988)

3.「PARABOOT(パラブーツ)」の革靴。

10年前に発売された名別注作が、時を越えて復刻した。ほどよくシャープなトゥを携え、ドレスとカジュアルの両使いが可能な[コルス]。特にアメリカンクラシックを重んじる読者であれば、ついブラウン(ちなみにカラー名は“アメリカ”)に目を奪われてしまうことだろう。アンライニングの仕様やグリップの効いたアウトソールなど、実用面も抜かりなし。各3万9600円(インターナショナルギャラリー ビームスTEL03-3470-3948)

4.「EEL PRODUCTS(イールプロダクツ)」のTシャツ。

雑誌・広告・WEBなどで活躍する写真家の押尾健太郎氏が、2002年に留学していたロンドンの、とあるパブで出会ったメルヴィンというちょっぴり変わった中年男性。彼の姿を収めた写真をTシャツにそのままあしらった本作は、時に映画のように格好よく、時に哀愁を感じさせる。今年の夏は、ストーリーのあるTシャツに着られてみるのもまたいい。上からブレザーを羽織れば、秋口まで活躍してくれそうだ。各9350円(イールプロダクツ中目黒TEL03-6303-0284)

5.「PHERROW’S(フェローズ)」のTシャツ。

一部のニッチな古着好きが熱視線を送る企業ロゴ系Tシャツ。なんとも言えないローカル感と絶妙なイナタさが魅力だが、なかには架空の企業を設定して新たにアイテムをイチから製作するブランドも。〈フェローズ〉のTシャツシリーズもそのひとつで、電力会社やデリバリー会社をイメージし、表裏の両面にロゴをあしらったTシャツを展開している。ヘビーウェイトな天竺仕様はそのままに、今季よりサイズ感にゆとりを持たせて、より今の気分に即したシルエットに進化を遂げた。各6380円(フェローズTEL03-5725-9577)

6.「WHEEL ROBE(ウィールローブ)」の革靴。

2nd誌でもお馴染みの革靴ブランド〈ウィールローブ〉。ほどよくポッテリとしたフォルムと、手縫いで施したモカが特徴の[#15079]は、同ブランドのなかでも特に履きやすい一足だが、このモデルに玄人好みな素材で別注を仕掛けたのが島根県のセレクトショップ「レザースタイルフェイバー」だ。柔らかなブラックスウェードは、光の加減やエイジング具合によって、森のような深みのあるグリーンのニュアンスも覗かせる。4万8400円(レザースタイルフェイバーTEL050-5527-0218)

7.「LENO(リノ)」のスウェットTシャツ。

1980年代に流行した、スウェットを裏返して着る現象。若き世代にはむしろ斬新なこのファッションを、あえてやってしまおうという発想から生まれたのが〈リノ〉の新作。スウェットながら夏でも着られるライトな生地感のスーピマ混コットンは、裏返してもストレスなく着られるように設計。フリーダムスリーブの仕様や、経年が楽しめる製品染めなど、作りはヴィンテージ好きも唸る本格派だ。各1万9800円(グッドスタンディングTEL03-6447-2478)

8.「CONVERSE(コンバース)」のレザースニーカー。

ヴィンテージの旧きよき味わいを重視する[U.S.オリジネーター]コレクションより、1974年に誕生した[スター&バーズ]。ヴィンテージで見られるような鮮やかなブライトグリーンカラーが夏の足元をレトロに彩る。同コレクションの特徴でもある付属のコットンシューレースに付け替えれば、よりいっそう気分も高揚。さあ、外に出よう。この毛足の長いスウェードがクタクタになるまで! 1万6500円(コンバースインフォメーションセンターTEL0120-819-217)

9.「ANATOMICA(アナトミカ)」のデニム。

アナトミカの定番デニム[618]から派生した新シリーズ、その名も[314]。いくつかある品番のなかでもこちらは[314 オリジナル]で、[618 オリジナル]同様、USネイビーの作業パンツからヒントを得た、サイドにシームが入らない筒縫い仕様。価格は[618]と比べてお手頃&生地は薄くなっており、より気軽に、より軽快に穿ける[618]と言ったところか。[618]の未経験者にも、ぜひお試しいただきたい。2万7500円(アナトミカ 東京TEL070-3144-0378)

10.「IMPRESTORE(インプレストア)」の半袖BD。

トラディショナルな柄の筆頭、ブラックウォッチ。色のトーンによっては、実は着こなしが難儀だったりするのだが、〈インプレストア〉のBDUジャケットの柄は落ち着いた配色で、どんな装いにも馴染む。実はこの生地、兵庫県西脇市の播州織で作られているというからこの絶妙な匙加減にも合点がいく。手触りはしなやかで軽く、なんだかコーデが物足りない日に気軽に羽織りたい1着。夏の“万能調味料”と謳って差し支えない。1万7600円(インプレストアTEL070-1460-6619)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2023年9月号 Vol.198」

この記事を書いた人
パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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