1.クラシックとモダンのサジ加減が絶妙なアメカジ。|ファッションデザイナー/ディレクター・梶村武弘さん
スポーツアパレルで長年ディレクターやデザイナーを務めてきた梶村さんは、現在デザイナーを務める「ペンギン バイ マンシングウェア」の世界感そのままな、こなれたアメカジスタイルが◎。
「真夏以外は普段着とほぼ一緒。70年代頃のクラシックなゴルフウエアのディテールやシルエットをいかしつつ、素材や機能で現代の要素を加えるようにしています。キチンとしたい時は足元をローファなど、相手に合わせた着こなしも大事ですね」
【クラブハウス】太めのコーデュロイを選んで被らないシルエットに。
ビームス プラスの紺ブレは重ね着を考慮してやや大きめのサイズをチョイス。米国製スウェットは東京・祐天寺「ス ーパーマーケット」のオリジナル、ドッカーズの太畝コーデュロイパンツにコンバース、頭にはメタルウッドのキャッ プを合わせたこなれたスタイルは流石。「名門コースの場合は足元をG.H.バスのローファーに履き替えます」
【プレー中】「マンシングウエア」で上品でクラシックなスタイルに愛用アイテムを紹介!
マルボンゴルフのハット、ヴィンテージのマンシングウェアのナイロンジャケットに、スラブ糸を使ったウエアハウスのモックネック、過去のアーカイブを復刻したペンギン バイ マンシングウェアのカーディガンが渋い。ハリのあるスウェットパンツにクラシックなジーフォアのシューズを合わせた派手さはないが随所にセンスを感じさせる。
「シップス」が「L.L.ビーン」と「マンシングウェア」に別注したトート。ワンポイントのペンギンが通常と反対向き。着替えをたっぷり収納。
「ジーフォア」のグローブは上質なレザーの質感がお気に入り。
ウェッジは新入社員時代に買った「デサント」の絶版ゴルフクラブを愛用。
2.マンシングのカジュアルラインで上品なストーリートスタイルに。|「デサント」マーケティング・小森優敏さん
1955年に世界初のゴルフシャツとしてスタートした「マンシングウェア」のマーケティング担当である小森さん。店舗販売員からキャリアをスタートしたアメカジ、ストリートスタイル好きな出自を思わせるカジュアルなモノトーンだ。
「1960~70年代の過去のアーカイブを現代化した『ペンギン バイ マンシングウェア』は、プレーから普段着まで着回しできるデザインが特徴です」
【クラブハウス】トラックジャケット&パンツをフォーマルに着こなす。
ラグジュアリーな雰囲気のボアフリースのブルゾンの下に合わせたのはなんとトラックジャケットとパンツのセットアップ。「カジュアルなコースなら、そのままプレーもできるこの装い。全身ペンギン バイ マンシングウェアでシューズはヴァンズのローファー。カジュアルでもパンツシルエットをタイトめにしたり上品に着るのが好きです」
【プレー中】上品アイテムをサイズ感やシルエットで遊ぶ。
ジョーダンVのゴルフシューズ以外は全身ペンギン バイ マンシングウェアで 統一。バギーのようなルーズシルエットが新鮮なパンツは、素材がSOLOTEX。 コットンライクなカーディガンも裏地がポリエステル仕様で快適性にも考慮。ポロのボタンを上まで止めるなど着崩し過ぎないさじ加減で、ヘッドカバーの色を拾った挿し色も◎。
シューズは「ジョーダンV ローゴルフ」。パター用ヘッドカバーもキッズ用の同シューズを転用。
ティペグやマーカーを収納する小物入れは、アメカジ好きならハズせないヤンキース。細部まで米国づくし。
3.メンバーシップクラブでも映える上品なゴルファーズトラッド。|インポーター・岡部成哲さん
「RLX GOLF」の元デザイナーが立ち上げた「グレイソン クロージャー」を始め、米国発の優れたブランドを日本に紹介するインポーター「キッチン」代表の岡部さん。
「基本、服はネイビーが好きなのですが、最近はグリーンを着たいと感じる」という言葉と古着のコレクターでもある彼ならではな色使いとトラッドな着こなしはさすが。絶版FJクラシックなどアイテム選びも一切の隙なし。お手本にしたいスタイルだ。
【クラブハウス】名門ドレスコードに完全対応ブランド選びからサイズ感まで完璧。
ウールのジャケットは、鴨志田康人氏がクリエイティブアドバイザーを務める UAの 「Camoshita」のダブル。ブラックウォッチのパンツはイタリアのパンツブランド「ROTA」、「ジョンロブ」のローファーなど盤石なアイテム選び。インナーは、実は「グレイソンクロージャー」のゴルフ用ポロシャツを合わせているのがポイント。
【プレー中】シンプル&べーシックでも ゴルフの時は意識的にカラーを。
冬はカシミアセーターにクラシックなシューズ、夏は機能的なグレイソンのポロ&パンツにスニーカータイプのシューズを選ぶという岡部さん。最近気になる緑をいかしたニット&ポロ、パンツまですべてグレイソンクロージャーでシューズは長年履き続ける「フットジョイ」のFJクラッシック。「シンプルでロゴが主張しないものが好き」だそう。
「グレイソンクロージャ ー」が「ジョーンズ」に別注した小ぶりなスタンドバッグは下部の畳み部を隠したスマートな作り。
絶版が決まった際、プロゴルファーも買い漁った革底FJクラックを手入れしながら履き続けている。
(出典/「2nd 2023年1月号 Vol.190」)
Photo/Katsunori Suzuki Text/Junichi Fujii
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