今季着たいのは、雨風を凌ぐための粗野な生地感が、男らしくも品格あるツイード。

どんな生地だって突き詰めれば「英国もの」に該当するわけだが着用するだけで、特に英国ジェントルマンの空気感を強く感じさせる生地の1つ、ツイード。力強さと品格を兼備する名生地によって生み出された8アイテムを見ていこう。

1900年代初頭のサックコートをもとに、サイズ感をモダナイズ。手織り・手紡ぎで作ったかのような粗野で温かみのあるホームスパン生地を採用。カントリー調の空気感を醸す。ジャケット5万9400円/ジプシー&サンズ(アスディックTEL0586-45-0668)、コーデュロイ素材のベスト3万7400円/ナイジェル・ケーボン(アウターリミッツTEL03-5413-6957)、BDシャツ2万5300円/サウスウィック(シップス 銀座店 TEL03-3564-5547)、チノパンツ2万7280円/ファティーグスラックス(BAKU TEL03-6300-5043)、ベレー9900円/アナトミカ(アナトミカ 東京TEL070-3144-0378)、メガネ3万8500円/ギャレット・ライト(グローブスペックス ストア TEL03-5459-8377)、手に持ったキルティングジャケット3万800円/ジムフレックス(ビショップTEL03-5775-3266)

1.トラディショナル ウェザーウェア

深いサイドベンツや襟にコードを使ったクラシカルな乗馬用コート仕様の [バーゲート]。ヒートツイードという機能素材を採用。71500(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店TEL03-6810-0388)

2.キングスウッド

スコットランドのリンクスでゴルフ用のジャケットとして登場したハリントンジャケット、1837年創業のムーン社のツイードを使うことでよりトラディショナルな表情に。41800(メインTEL03-3264-3738)

3.セプティズ オリジナル

三軒茶屋の老舗が提案するジャケットはハリスツイードを使ったカントリースタイル。これぞ王道といった重厚かつ存在感抜群の1着は、かえって新鮮で個性豊かなスタイルに。49940(セプティズTEL03-5481-8651)

4.ヤーモ

リサイクルウール混のヘリンボーン生地を採用したセットアップ。型はブラ ンドの定番であり、どんなコーデにも合う。ジャケット28600円、パンツ34300(グラストンベリーショールームTEL03-6231-0213)

5.エンジニアド ガーメンツ

ブランド定番のウールポリ混紡素材を使用。軽い素材感で、シャツに近い感覚のロイタージャケットとの相性はいうまでもない。ジャケット59400円、パンツ47300(エンジニアド ガーメンツTEL03-6419-1798)

6.ハンナハッツ

アイルランドの老舗ヘッドウエアブランドが得意とするのがツイードキャップ。ハリスツイードと双璧をなす存在である名門ドネガルツイードの素材を使った重厚な仕上がり。8800(セプティズTEL03-5481-8651)

7.ステファノ カウ

ハリスツイードを採用したタイは服地の素材を流用しているため、小物らしからぬ肉厚な仕立てが特徴的。ボリューム感のあるノットと剣先のフリンジが個性を演出する。18810(シップス 銀座店TEL03-3564-5547)

8.オールドジョー

春夏シーズンにショーツで展開していたミッドセンチュリー期モチーフのモデルをトラウザーズに落とし込んだ今季 の新作。ムーン社製のツイードを採用。5600(オールドジョー フラッグシップストアTEL03-5738-7292)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 20231月号 Vol.190」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...