1.UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)|どこまでもラフに着られる懐が広いダブルブレスト。
ハイブランドから新進気鋭のブランドまで、国内外を問わない幅広いセレクトで、トレンドを発信するユナイテッドアローズ。
「クラシックで制服的なカッチリとしたイメージを持つダブルブレストだけに、いかにそのカタさを取ってあげるかが普段着る上でのポイントになると思います」と語る豊永さん。そのスタイリングは、肩肘張らないデニムスタイルをベースとした非常にカジュアルでありながら、高潔で洗練された雰囲気も兼ね揃える巧みなもの。
「英国産の原毛100%の張りとコシは非常にラグジュアリーです。ボタンも定番の金ボタンを使うことでオーセンティックなダブルのスタイルを踏襲しつつ、米英ではなくあえてフレンチ感覚を落とし込むことで、ロックTやダメージデニムなどにも合わせられる1着に仕上げています」
【問い合わせ】
ユナイテッドアローズ 原宿本店
TEL03-3479-8180
2.Southwick(サウスウィック)|純アメリカ生産にこだわった名門の復活。
創業50周年を目前に控える老舗「シップス」がリリースした新生サウスウィック。米服飾史に燦然と輝くブランド 「サウスウィック」を2020年にシップスが引き継ぐ上で、まず大事にしたのが「100%アメリカ製」であることだった。
ディレクターの篠原さんは「製品化するまでの2年間、じっくりと米国内での製造ルートを確立しながら、改めてブランドと向き合いました」という。そんな篠原さんが、ラインナップに欠かせないピースと断言するのが、「パクストン」だ。
「アメリカンウーレンカンパニーのホップサック生地を使った、オーセンティックな1着です。そもそもダブルのブレザーは海軍のリーファージャケットを起源としているので、マリン調のスタイルと相性がいいですね」
【問い合わせ】
シップス 銀座店
TEL03-3564-5547
3.BARNEYS NEW YORK(バーニーズ ニューヨーク)|超ドレッシーなブレザーをIVYルックでカジュアルに。
かつてニューヨークはマンハッタンに本店を構えた米国の高級百貨店チェーンの流れを組むバーニーズ ニューヨーク。セレクトはもちろんオリジナルウエアにも定評がある。
オックスフォード生地のボタンダウンシャツをタイドアップし、チノパンとオールデンを合わせる。お手本のようなIVYルックに、 今季の新作として会心の仕上がりを見せるダブルジャケットが引き立つコーディネートを披露。
「ダブルブレストらしいラグジュアリーなスタイルを追求した英国がテーマの一着なので、ドレスコーデには抜群の相性を見せます。一方でラペル幅が広くがっしりとした重厚かつクラシカルな作りゆえに、着崩したときのまとめ役としても使いやすいですね。今回のようなアメリカ的スタイルを筆頭に、Tシャツやカットソーにデニムパンツといったラフなスタイルにも取りいれやすいです」
【問い合わせ】
バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター
TEL0120-137-007
4.NANO universe(ナノ・ユニバース)|モダンでアメリカンな英国調ジャケット。
2022年の春夏シーズンよりオリジナルラインのレーベルを刷新し、あらたなカテゴライズのもとに新作を発表しているナノ・ユニバース。主にドレスアイテムなどを扱うレーベル「LB.01 ステイトメント」の今季のテーマはブリティッシュクラシックだ。
しかしながらただクラシックの定石にハマるのではなく、ディテールのバランスを大きく変更することで、モダンな仕上がりを見せる1着に。そして後藤さんはさらにセオリーから外れるコーディネートを提案する。
「英国テーマの1着ですが、個人的にアメトラが好きというのもあり、“クラシック好きな現代のアメリカの学生”を意識してコーディネートしました。太めのライトオンスデニムはオンタイムを意識。ニットインナーでクラシカルに塩梅よく仕上げました。自由度を楽しんで欲しいですね」
【問い合わせ】
ナノ・ユニバースカスタマーサービス
TEL0120-70-5088
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年12月号 Vol.189」)
Photo/Yoshika Amino Text/Okamoto 546
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