特に人気ブランドがこぞって指名するのが、このふたつ。ご存じ米シカゴ発のホ—ウィン社による「ハッチグレイン」と、フランス北東部アルザス地方に位置する老舗タンナー、アース社による「ユタカーフ」だ。
見た目は非常に近いが、ハッチグレインの方が堅牢で力強く、ユタカーフの方が繊細な印象。互いにたっぷりと油分を含んでおり、雨やキズにも強い。エレガントながら日常使いに適しているので、一度は足を通してみたい。そこで、このふたつのレザーを使ったシューズをそれぞれ4足ピックアップ。気になる1足を見つけよう。
1.Horween HATCH GRAIN(ホ—ウィン
社 ハッチグレイン)
パラブーツ
肉厚でタフな印象もあるハッチグレイン。インラインにはない定番3型で別注。7万7000円(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター TEL0120-137-007)
ユニオンインペリアル
定番のプレーントゥもハッチグレインを纏うと重厚。ボリュームのある木型で休日服にもマッチ。6万3800円(世界長ユニオン TEL047- 446-9961)
ジョーワークス
モカ部分に施したスキンステッチとハッチ グレインの合わせ技で相当なオーラを放つスプリットトゥダービー。14万1900円(ジョーワークスTEL03-5849-4706)
レイマー
希少なライトブラウンで作られた人懐っこいフォルム。素材もさることながら、九分 仕立てでこの価格は驚異的。3万9500円(サ ンレイTEL054-629-8328)
2.Haas UTAH CALF(アース社 ユタカーフ)
エンツォボナフェ × オリエンタル
ビットの意匠とユタカーフの繊細なシボ目が見事調和。決して優雅になりすぎない上質感が人気の秘密。13万2000円(オリエンタルシューズ TEL03-6804-3280)
ラッドシューズ
浅草発の次世代ブランドによるニューモデル。ユタカーフはイセタンメンズ主催の「靴博」限定。7万7000円~(ラッドシューズ アトリエ TEL03-6874-7189)
エドワード グリーン
ユタカーフと言えEの御用達。ミリタリーモチーフのアップブーツとの相性も見事。23万1000円(トレーディングポスト青山店 TEL03-5474-8725)
フラテッリ ジャコメッティ
内振りの木型を使ったカジュアルな3ホールチャッカ。磨けば鈍く光り、履くほどに足馴染みもよくなる。11万8800円(リファーレ TEL03-5768-1373)
※情報は取材当時のものです。
(出典/「2nd 2022年11月号 Vol.188」)
Photo/Shunichiro Kai, Yuco Nakamura Text/Shuhei Takano, Shuhei Sato, Tamaki Itakura
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