古着も新品も、国もテイストもすべてミックス。
約四半世紀もの間、勤めたビームスを2022年に退社し、新天地として選んだのは、多くの古着店が軒を連ねる東京・高円寺。古着を主としたセレクトショップを営む「ボン ヴュー」のオーナー、大島さんの新たな人生の始まりだ。
「コロナ禍によって、会社が副業可となったことをきっかけに、初めはオンラインのみで、古着を販売し始めました。やはりショップの世界観を表現するため、実店舗の必要性を徐々に感じるようになり、2020年にようやくショップをオープンさせることができたんです」
長年、メンズドレスを担当し、古着とドレスのミックスが自身のスタイルだと話す大島さん。店内は、年代や国、スタイル問わず、どこか上品でトラディショナルなアイテムたちが目を惹く。
またオンラインショップを始めたと同時期にYotubeチャンネルも開設。自身のファッションや私物、ブランド解説の動画が好評だ。
「自分のスタイルに合うものだけを集めているため、基本的にクラシックなアイテムばかり。メインとなるのは古着ですが、年代やブランド名によって、価値が定まるアイテムではなく、作りや素材の良さ、プロダクトの歴史など、アイテム本来の良さに気付いてもらえるような商品構成を目指しています。そのため、古着では仕入れることのできないようなアイテムは、新品を仕入れトータルバランスで世界観を表現できるような店にしていきたいですね」
【年表】
1979
京都府で生まれる。10代半ばに兄の影響で古着へと興味を持つ
1997
高校卒業後、靴流通センターにてアルバイト勤務
1998
ビームス 梅田入社
2002
ビームスハウス丸の内へ異動
2006
ビームスFへ異動
2008
ビームスハウス 六本木へ異動。のちに数店舗勤務地を異動しながら、オフィス業務も兼務する
2012
オフィス勤務。おもにVMDを担当
2018
ビームスが副業可となったことでオンラインのみのショップ「Bon Vieux」を開業。同時にYouTubeチャンネル「拓身クロージングチャンネル」も開始
2020
古着の聖地・高円寺にて実店舗をオープン
2022
ビームス退社
【DATA】
Bon Vieux
東京都杉並区高円寺南3-37-1
電話番号非公開
営業/13:00 〜19:00
休み/水木金曜
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年8月号 Vol.185」)
Photo/Satoshi O hmura, Yoshika A mino Text/Tamaki I takura, S huhei S ato, S huhei Takano