マイケル・ジョーダンが教えてくれた、粋なゴルフのはじめ方。
2020年に公開された制作のドキュメンタリー番組『マイケル・ジョーダン:ラ ストダン』では、1990年代当時、現役バリバリのジョーダンがオフシーズン(時にはシーズン中の合間にも!)、プレーを楽しむシーンが随所に登場する。お気に入りの葉巻を咥えながら優雅にラウンドする姿は、誰がどう見てもクール。そしてそれは、ゴルフファッションにおいても同じことが言えたのだった。
英国発祥の格式高いスポーツとしてのトラディショナルな側面と、パステルカラーを多用する当時のファッショントレンド、そしてナイキをはじめとするスポーツブランドがゴルフアパレルラインをスタートさせるなど。90年代特有の〝ごった煮感〞が、ゴルフファッションにも色濃く反映されており、それがマイケル・ジョーダンという絶対的アイコンを通して、いま再び新鮮に映る。
昨今の急激なゴルフファッションのカジュアル化もなんのその。ここでは、90年代のMJスタイルを手本に、ギリギリのラインでやりすぎ感のない、程よくジェントルなゴルフスタイルを提案する。あらかじめ「スコア100を切るメソッド」はないので悪しからず。
Style_1 プレー中も葉巻を手放さない。
スイングシーンでも葉巻を咥えて離さない相当なシガー通のMJ。お気に入りは「パルタガス セリー P No.2」。実際、ラウンド中に葉巻を吸うかはさておき。トラディショナルを愛するセカンド読者諸兄にとって、そのジェントルな姿は見習うべきものがある。
Style_2 モックネックは襟と心得よ。
ドレスコードで最低限意識しなければいけないのが、シャツは「襟付き」で あること。意外かもしれないがモックネックはれっきとした「襟付き」として認められている。その線引きはゴルフ場によって様々だが、Tシャツの延長で夏にはうまく取り入れたい。
Style_3 パステルカラーをこよなく愛する。
1980~90年代初頭に起こったフレンチトラッドブーム。その影響からか、 MJ はパステルカラーのアイテムをグリーン上でも愛用していた。残念ながらミルキーなレモンイエローやラベンダーカラーがMJほど似合う人はそれほど多くはないのだが……。
Style_4 ニットベストを洒脱にレイヤード。
ポロシャツ1枚では物足りないときニットベストはいかがだろうか。トラッド派なら迷わずチルデンを。インナーにモックネックTシャツを合わせるのも、なかなかの玄人感を演出できる。
Style_5 帽子選びも抜かりなし。
ストローハット、ハンチング、バケット、ベースボールキャップ。とにかくMJは帽子選びの天才だった。ゴルフといえばキャップのイメージが強いが、最近ではバケットハット人気もなかなかのもの。怠らず個性を発揮したい。
Style_6 ネオヴィンテージ感のある90sポロ。
ナイキやリーボック、アディダスなど、スポーツブランドのゴルフアパレルラインが作るポロシャツはとくに個性的だった。色彩豊かなボーダーやチェック柄、幾何学模様など。そのデザインはひと際、90sを感じられる。最近ではヴィンテージ価値も出てきたので今のうちに。
Style_7 クラブハウスでもMJ愛をアピール。
最後はアメリカントラッド好き、セカンドとしての心得。是非クラブハウスではネイビーブレ ザーの着用を。そして、どこかにMJ愛を感じられるアイテムがあればパーフェクト!
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年7月号 Vol.184」)
Photo/Kenichiro Higa Styling/Yuzo Nakamura Text/Kazuki Ueda Hair&Make/Miho Emori Model/Riki Iwamoto, Richard Wilson 撮影協力/ゴルフ倶楽部 成田ハイツリー www.hightree.co.jp/
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