洒落者のサマートラッド術。「ユナイテッドアローズ」吉岡玲欧さんはアメトラにどうエスプリを効かすかがポイントに。

王道のマドラスチェックを取り入れるアイビー巧者、セットアップのシアサッカーで軽やかさを演出するウェルドレッサー、レイヤードしづらい分、巧みに小物を取り入れる洒落者など三者三様のサマートラッドな着こなしから、そのノウハウを盗むべし! 今回は、「ユナイテッドアローズ」吉岡玲欧さんのコーディネイトをチェック!!

アメリカンスタイルをベースに仏的エッセンスをプラス。

「ユナイテッドアローズ」吉岡玲欧|28 歳にして、実に8年以上のキャリアを持つセール スマスター。最近はアシスタントバイヤーとしてバ イイングにも携わるなど、活動の幅を広げている

「ボクのスタイルの基本はアメカジなんです」という吉岡さん。リジットから育て上げたというデニムパンツが、その語りを象徴する。

「なのでトラッドもやっぱりアメトラがベースです。そこに少しエスプリを入れるのが個人的なサマートラッドですね」。

色や素材で軽快さを出し、小物にスマートなフランス的エッセンスを加える。トラッド特有の重厚感を損なわず、夏らしい軽やかさが溶け込んだお手本のようなスタイルがここにある。

  • ジャケット/ユナイテッドアローズ&サンズ3 万6300 円(ユナイテッドアローズ&サンズ)、トップス、キャップ/ポロ・ラルフローレン、パンツ/スタビライザージーンズ、シューズ/J.M. ウェストン、メガネ/アイヴァン7285、ベルト/カサブランカ
足元に圧倒的な存在感をもたらすJ.M.ウェストンのトリプルソールローファー。「デニムに負けない革靴といったらコレ。意外とどんなものにも合わせやすいです」
パキッとした夏感をインナーの差し色で表現。配色やデザインの多様さからラルフローレンのものを選ぶことが多いという。「昨年頃から夏の定番として着ています」

「ユナイテッドアローズ」吉岡玲欧さんのサマートラッドな愛用品。

1.アルフォンソシリカのブレザー

イタリア・ナポリの職人が手作業で作り込むジャケット。ネイビーのリネン素材を使っており、清涼感もあり。「ずっと仏MIX のキブンだったのですが、最近はちょっとナポリ親父に傾倒しています」26万7300円(ユナイテッドアローズ原宿本店☎03-3479-8180)

2.カサブランカ(左上下)、ピラール(右)のスカーフ

エルメスの生産背景で仕立てられたシルクスカーフ。ストリート派生のスタイルに、メゾンの雰囲気が加わり見せる独特の表情が魅力。「首に巻いたり、チーフにしたり。雨天では頭にも巻きます」

3.リベラーノリベラーノ(左)、ポロ・ラルフローレン(中)、フランチェスコマリーノ(右)のネクタイ

発色の良いものからシンプルかつシックなものまで、バランス良くセレクトされたネクタイもサマートラッドに欠かせないアイテム。「ネイビーのジャケットには欠かせないファッションピースです」

4.ポロ ラルフ ローレンのポロシャツ

昨年あたりから改めて気になり出し、集め始めたというラルフローレンのポロシャツ。「夏場の快適さは間違いなくピカイチですね。カジュアルだけどTシャツよりはカッチリしていて良い塩梅です」

夏でもトラッドスタイルな着こなしができたら、それはもう洒落者の仲間入り。秋冬なら簡単に想像がつくトラッドだが、夏となるとどう取り入れればいい? そんな迷子なあなたは、サマートラッドな着こなしサンプルが盛りだくさんの2ndの本誌をチェックしよう。

(出典/「2nd 2022年7月号 Vol.184」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

進化したSchottの定番、冬のレザースタイルはこれで決まり!

  • 2025.10.30

アメリカンライダースの象徴であるSchottが、原点回帰とも言える姿勢で“本気”を見せた。伝統のディテールに、現代的な技術と素材を融合。武骨でありながらも軽快、クラシカルでありながらも新しい。進化したSchottの定番が、冬のレザースタイルを再定義する。 668US SPECIAL HORSEHID...

革ジャンの新機軸がここに。アメリカンでありながら細身でスタイリッシュな「FountainHead Leather」

  • 2025.10.31

群雄割拠の革ジャン業界において、カルト的な人気を誇り、独自のスタイルを貫くファウンテンヘッドレザー。アメリカンヘリテージをベースとしながらも、細身でスタイリッシュ、現代的な佇まいを見せる彼らのレザージャケットは、どこのカテゴリーにも属さない、まさに“唯我独尊”の存在感を放っている。 XI|シンプルな...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

革ジャンの新機軸がここに。アメリカンでありながら細身でスタイリッシュな「FountainHead Leather」

  • 2025.10.31

群雄割拠の革ジャン業界において、カルト的な人気を誇り、独自のスタイルを貫くファウンテンヘッドレザー。アメリカンヘリテージをベースとしながらも、細身でスタイリッシュ、現代的な佇まいを見せる彼らのレザージャケットは、どこのカテゴリーにも属さない、まさに“唯我独尊”の存在感を放っている。 XI|シンプルな...

進化したSchottの定番、冬のレザースタイルはこれで決まり!

  • 2025.10.30

アメリカンライダースの象徴であるSchottが、原点回帰とも言える姿勢で“本気”を見せた。伝統のディテールに、現代的な技術と素材を融合。武骨でありながらも軽快、クラシカルでありながらも新しい。進化したSchottの定番が、冬のレザースタイルを再定義する。 668US SPECIAL HORSEHID...

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...