CROCKETT& JONES(クロケット&ジョーンズ)の定番からレアものまで人気革靴14選。|名靴カタログ

4代目となるジョナサン・ジョーンズが指揮を執るようになってからもなお、ノーザンプトンにて受け継がれてきた揺るぎない伝統技術が息づく靴。武骨な佇まいも、洗練された姿も伊達じゃない。そのすべてに意味がある。

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2021年10月26日

「クロケットアンドジョーンズ」とは?

クロケット&ジョーンズは、英国高級靴の聖地とされるノーザンプトンで1879年に誕生した。チャールズ・ジョーンズと義理の兄弟であるジェームズ・クロケットのふたりが創業者となり、彼らの名前がシューメーカーの名称にもなった。世界中で最も多く木型の種類を持っているとされ、デザインのバリエーションやマテリアルのセレクトにおいて優れたノウハウを有しているところが大きな特徴だ。

現在、ワールドワイドに人気が上昇している靴のひとつであるタッセルスリッポンを例に挙げてみよう。クロケット&ジョーンズでは定番モデルとして「キャベンディッシュ」を展開しているが、最新のモデルはバージョン3である。これは、さらなるフィット感の向上を目的にして新たなラストが採用されたことによる改訂版となる。不朽の名作とされるコインローファー「ボストン」のバージョン2もまた然り。人気に奢ることなく、常に前進していく姿勢は、創業者の職人魂を継承していることのひとつの証だ。

そして、真の革靴好きにとってクロケット&ジョーンズの魅力として外せないのが、英国カントリー靴ならではの佇まいだ。スコッチグレインレザーやスウェードを使用した靴は、男らしくて、そしてどこか愛らしい。

【1】CONISTON(コニストン)

英国の伝統的なカントリースタイルに根差したブーツ「コニストン」もブランドを代表するモデルのひとつ。表面に傷が付きにくく、泥はけがいいスコッチグレインレザーで王道ルックを創出。Ⓑ

【2】NEWPORT(ニューポート)

スコッチグレインレザー、外羽根、ストームウェルトといったブリティッシュカントリー的要素が満載になっている。素材や作りの違いによって生真面目にも見えるセミブローグシューズに、力強さと重厚感をもたらしているのだ。Ⓑ

【3】MILFORD(ミルフォード)

セミブローグモデルにスコッチグレインレザーを起用して、英国のクラシックテイストが薫り立つ1足に。内羽根式ですっきりとした印象なので、過度な野暮ったさはない。このバランスが効いて、様々な装いにフィットする。

【4】RICHMOND(リッチモンド)

サイドウォールがなだらかに立ち、甲部分に存在感のあるラスト314を使用したローファー。グッドイヤーウェルテッド製法でありながら、裏地のないアンライニング仕様なので足馴染みがいい。Ⓐ

【5】EXETER2(エクセター2)

フォーマル靴の筆頭とされる内羽根式のストレートチップに対し、ネイビースウェードやダイナイトソールというカジュアルな要素を投入。定番ラストの335とストームウェルトで、絶妙なボリュームに。Ⓑ

【6】CAVENDISH3(キャベンディッシュ3)

「キャベンディッシュ3」は、従来の木型をベースに踵周りやアーチ部分のサイズを小さくした新開発のラスト375を採用して、ホールド感を上昇させたもの。デザインアイコンのタッセルは、職人が手作りで仕上げる。Ⓐ

【7】BOSTON2(ボストン2)

不朽の名作とされるローファーの[ボストン]をベースに、踵やウエストラインをややスリムに修正した新開発のラスト376を採用することで、ホールド感をアップさせているのが[ボストン2]。Ⓐ

【8】SEDGEMOOR(セッジムーア)

シンプルなプレーントゥシューズは、トゥのフォルムで印象が変わる。こちらは、ぽってりとしたラウンド型。スコッチグレインレザーとの相乗効果により、ほんのりと武骨で、どこか愛らしい。Ⓑ

【9】CHEPSTOW(チェプストウ)

英国調の味わいが増すスコッチグレインレザーによって、カントリーテイスト溢れるチャッカブーツに。ソールはダイナイト。こちらは、通常のラストからラスト335に変更した特別バージョンだ。Ⓑ

【10】CHERTSEY(チャートシー)

1960年代の半ばからラスト、デザイン、ディテールに変更を加えることなく作り続けてきたチャッカブーツ。甲がやや高め、踵が小さめで日本人の足型にフィットしやすいラスト224Eのフォルムも人気の要因だ。Ⓐ

【11】MORETON(モールトン)

リッジウェイソールを採用しているためグリップ力が高く、オールウェザーに対応。木型はモカ縫い靴専用の292Eを使用。甲の幅が広い日本人の足にもフィットしやすく、足先のハイトも十分なので厚手のソックスでも合わせやすい。Ⓐ

【12】STRATFORD(ストラトフォード)

全体的に程よいボリューム感があり、丸みを帯びたトゥのラインが好印象なラスト335でストレートチップを製作。甲の幅が広い人にもフィットしやすく、あえてデニムパンツに合わせてみたりするスタイリングもありだと思わせてくれる1足。Ⓑ

【13】CHEVIOT(チェビオット)

ブローギングが踵まで水平に伸びるロングウイングチップ。この旧きよきアメリカ靴の雰囲気が作り出せているのは、米国の老舗ブランドのOEM生産も手掛けているクロケット&ジョーンズならでは。アッパーはホーウィン社のシェルコードバンだ。Ⓑ

【14】COVENTRY(コベントリー)

万能な木型として人気の341を用いて、セミブローグのスタイルに。小ぶりなエッグトゥや小さめのヒールなど全体的に細身でシャープなシルエットながら、甲の高さが十分にとってあるので、フィット感が良く履きやすい1足に仕上がっている。Ⓐ

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

【問い合わせ】
グリフィンインターナショナル ☎03-5754-3561 Ⓐ https://griffin.cx/crockett-and-jones/
フレーム☎ 092-738-3911 Ⓑ https://www.frame.jp/crockett/

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2021年10月26日

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