森島さんのオールデン

カーフレザーとは? 靴を語る前に知っておきたいカーフのこと。

自然な光沢感が魅力のカーフレザー。ドレスシューズでは定番の素材であり、カーフのシューズを持っていないという大人はほとんどいないだろう。それほどわれわれにとって身近だからこそ、きちんと素材の特性を知り、魅力を引き出し、味わいながら使っていこう。

カーフ(カーフレザー)とは?

カーフレザー

生後3~6カ月以内の仔牛から加工されたレザーを指す。成牛革に比べ、銀面の傷が極めて少ないため、牛革の中ではトップクラスの高級品とされている。緻密な繊維組織からなっているため、しなやかで高い質感を持っているため、ドレスシューズでは定番の素材である。

こと靴に限っては足馴染みの良さが断トツで優れている一方で、傷やシワが入りやすいといった特徴を持ち合わせる。また、様々なカラーバリエーションが存在する。

ベビーカーフ、キップとの違いはずばりコレ。

キップスキン
カーフは生後約6カ月までの仔牛から作られる革。それ以前をベビーカーフと呼ぶ。また、生後6カ月から2年くらいまでの牛からできる革が、上のキップスキン。“中牛革”とも呼ばれていて、特徴としてはカーフよりも強度があり、厚みもある。素材としてのバランス感も良く、革靴に用いるとしっくり足にハマる。

カーフレザーの魅力と手入れのポイントとは?

柔らかく足に馴染みやすい上、自然な光沢感が魅力ながら、表面をコーティングしていないため、傷が入りやすく、雨に弱いという弱点を持っている。磨く際は、栄養をいきわたらせることを心がけよう。

カーフシューズの名品を紹介!

編集部が厳選したカーフシューズたちを紹介。独特の上品な光沢に注目だ。ファッション業界人の愛用靴も登場するので、手入れされた美しい風合いにも注目してほしい。

サブライム バイ ショセ

ショセの最高級ライン、サブライム バイ ショセのウイングチップには、フランス産の原皮をイタリアのタンナーが仕上げたカーフと、底材にはフレックスソールを使用。

ザ ハーヴィー

ザ  ハーヴィーのローファー[ケンブリッジ]には世界最高峰のタンナーのひとつであるドイツ・ワインハイマー社のカーフを使用。レザーソールを配した、大人の風格を備えたペニーローファーだ。

森島さんのオールデン

200足を超えるオールデンコレクションを持つ、ボンクラデザイナー森島久さんのお気に入りのひとつは、ワインレッドのカーフを採用したプレーントゥ。モディファイドラストと相まってシックな印象だ。

エドワード グリーン

英国が誇る最高峰ブランドのフルブローグ、[マルヴァーン]。ラストはロングノーズ気味で細身の「#82」だ。レッドウッドアンティークカーフの色みが渋い。

しなやかさ、足馴染みの良さ、美しい光沢など革靴の魅力をバランスよく兼ね備えるカーフのシューズ。
革の特性と魅力を生かした手入れをしながら相棒に育てあげていく時間も最高の楽しみになるだろう。

▼もっと詳しく知りたい方はこちらをチェック!

プロに教わる革靴の手入れ&靴磨き(ドレスシューズ編)

プロに教わる革靴の手入れ&靴磨き(ドレスシューズ編)

2021年10月26日

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...