1.ツナ缶の概念を覆した逸品!「由比缶詰所のツナ缶」
Pt.アルフレッドの店長、本江浩二さんがホレたのは、由比缶詰所のツナ缶。緑がフレーク、白はほぐれる前の身がそのまま入っている。由比缶詰所は、静岡県の港町である由比に構える工場で、その歴史は古く、なんと設立は昭和23年。卸しを中心に製造していたが、“自分たちがいちばん食べたいものを作ってみよう”と、約30年前に「ホワイトシップ」というオリジナルブランドが誕生した。
「初めて食べたときは純粋に驚いたね~。まったく油臭さがなく、ツナの身もしっかりしていて旨味がちゃんとあって。スーパーなどの小売店には卸さず、直売店と通販のみという潔さもカッコイイのですよ。ルックスもすごくいい。店にディスプレイしてもまったく違和感ないでしょ? 正直、どんなにおいしくてもビジュアルがイケてなかったら、店には置けないでしょ!(笑)」とツナ缶への熱い思いを語ってくれた本江さん。
2.男の所有欲をそそるルックス!「キャンベルのスープ缶」
GMTのプレス、三浦由貴さんが愛するのは、キャンベルのスープ缶。今も色褪せない赤と白でおなじみのデザインが採用されたのは約120年前! アンディ・ウォーホルの作品の素材になったことでもおなじみ。
「ポップアートの題材になっているのをよく見ていたので馴染みはあったけれど、実際に食べるというのは別物で。だから、この味を知ったのは、ずいぶん後だったかも。記念すべきファーストテイスティングは、カルディで見つけて思わず(笑)。そのときも、味の印象よりデザインのインパクトのほうが大きかったですね。実際に自分の手の中にあの缶があると、すっごくかわいくて。空き缶をそのままえんぴつ立てやカトラリーの収納に使っていました。そこからですね、古着屋でキャンベル缶のTシャツを見つけると買うようになったのは」と語る三浦さん。
現在のTシャツコレクションは5枚。コレクションの中で、最も古いと思われるのが右のTシャツ。「販促に使われたのか、タグもキャンベル。都内の古着屋で発見しました。今でこそユニクロのTシャツにも採用されていますが、やっぱり古着の味にかなうものなし! 見つけたら買っちゃいます」
今や缶づめは、食べるだけのものではなく、インテリアや雑貨の一部としても楽しめるおしゃれグッズへと進化している。おしゃれなメンズは、缶づめもしっかりとチェックしているのだ。美味しくてかわいい、目も口も楽しめる缶づめの奥深き世界に、あなたも一歩踏み出してみてはいかがだろう……。