Soundcore Work
https://www.ankerjapan.com/pages/soundcore-work
単体で8時間、ケースを合わせると32時間の録音が可能
AIの進化に伴い、最近では多くの録音要約デバイスが登場してきている。広く使われるAIで要約が可能であるなら、各社から録音デバイスが登場しても不思議ではない。Ankerからも『Soundcore Work』が発売されることになり、発表会と前後していち早く試用する機会を得たため、そのファーストインプレッションをお届けしたい。

まずハードウェア面についてだが、録音デバイス本体はマグネットクリップを備え、わずか10gという驚異的な軽さを実現している。ご覧のようにシャツやジャケットのエリなどにクリップ度めして使うことが想定されている。

マイク部分のみで最大8時間の録音が可能だが、セットになっているカード型の充電ケースを併用することで、合計32時間もの長時間録音が可能になる。充電ケースはiPhoneのMagSafeを利用して固定することもでき、携帯性に優れている。

録音とデータ転送の仕組みを説明しよう。まずデバイス本体で録音を行い、データは一旦マイク内のストレージに保存される。録音終了後にBluetoothまたはWi-Fiを経由してiPhoneへ転送され、そこから文字起こしが開始される流れだ。本体で録音しながらリアルタイムで文字起こしをするタイプではなく、録音・転送後に処理を行う仕組みとなっている。

AIによる文字起こしと要約機能には、現時点でGPT-5.2が採用されているが、これは今後も順次アップデートされていくことになるだろう。文字起こしされた内容はAIで要約でき、長時間の会議からサマリーを作成することも可能だ。

実際に発表会の音声を録音して試したところ、要約も非常に分かりやすく、的を射た内容にまとまった。会議などでも便利に使えそうだ。

これらの録音データや要約はすべてクラウドに保存され、パソコンからもアクセスできる利便性を備えている。

データはスマホ内で処理するのではなく、スマホ経由でクラウド側にあるAIで処理するとのこと。音声や文字起こしの内容は再学習には使われないので、基本的にデータは安全。クラウドサービスに預けているのと変わらない。ただし、オンデバイスで処理しているわけではないので、データのクラウド保存も許可されていない企業や役所においては、利用できないと思ってよいと思う。

料金プランは、本体を購入するだけで、毎月300分までの文字起こしが無償提供されるスタータープランが利用可能となる。対応言語は150以上、要約テンプレートも30種類以上と豊富だ。
より多くの利用を望む場合は、月1,200分までのプロプラン(月額2680円、半年1万0980円(月額1830円相当)、年間1万5980円(月額1332円相当)のプラン)が用意される。3月31日までの購入者には6ヶ月間の無料トライアルが付属する。時間制限のないアンリミテッドプラン(年間38,980円)も用意されている。
AnkerがAIボイスレコーダー市場に参入した影響は大きそうだ
本機を実際に使用した感想として、多くのメーカーから競合品が出る中で、スマホを他の用途に使っていても録音が途切れる心配がない単体録音の安定感は大きな特徴と言える。
Ankerというすでに定評のある大企業がこの分野に参入した意義も大きいだろう。全国のAnkerストアで実機を手に取れるようになれば、これまでの文字起こしデバイスより広いタッチポイントを得るはずだ。今後、どう成長していくのか楽しみだ。今回は短期間の試用であったが、今後さらに使い続けて新たなインプレッションがあれば、また追加でレポートしたい。
筆者のような編集記者だと非常に重要な録音・文字起し・要約デバイスだが、一般の方のニーズはどのぐらいあるいのだろう。かなり便利なので、会議などの議事録を取ったりするするご職業の方は、ぜひお試しいただきたい。
(村上タクタ)
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