けいたろう
https://x.com/keitaro_aigc
Google Apps Scriptを使って、ScanSnapと生成AIを連携
けいたろうさんは、生成AIを活用した業務の効率化について、Xやnoteで発信されている。
ゆえあって、本名やご本業は非公開だが、ScanSnapは2009年発売のS1500M(Mac用モデル)から活用しているマニアで、iX500などを経由して、現在は最新型のiX1600とSV600を利用しているという。
生成AIの活用にお詳しく、現在はGASとAIについて情報発信されている。GASとはGoogle Apps Scriptの略で、Google Workspaceの機能を拡張したり、自動化したりするためのプログラミングプラットフォーム。
ScanSnapは、以前からスキャンデータをGoogleドライブに取り込むことができるので、これを活用すれば、スキャンデータをより活用できるというわけだ。もちろん、ChatGPTやGeminiでも取り扱うことができるようになる。
取り込んだデータをGASで扱うところを実演
実演してもらったものをベースに説明を進めよう。
けいたろうさんのGoogle スプレッドシートには、いくつかのGASを使ったカスタムメニューが追加されている。Googleスプレッドシートのメニューから『機能拡張>Apps Script』でスクリプトエディターが追加される。そこで書いたスクリプトが、ここで選択することで開くというわけだ。
スクリプトはこちら。ScanSnapで取り込んだデータをChatGPTで分析、書いてある文字がそれぞれ何であるかをChatGPTに分析させて、取り込む仕組みになっている。たとえば、レシートであれば、どれがレシートの発行者/日付/合計金額か、などを判断する。名刺であれば、どこが会社名/部署/肩書き/氏名/メールアドレス/住所/電話番号なのかを判断し、それぞれをスプレッドシートの列に取り込むという具合だ。
スプレッドシートに取り込んだファイル名を、このスプレッドシート側で変更すると、ドライブ内のファイル名を自動的にリネームするようにもできる。
スキャンデータの管理は非常に便利になる。
レシートや名刺の取り込みなども、この方法を応用すれば、自分で好きなようにカスタマイズして管理できるようになって非常に便利だ。
もちろん、リンクをクリックすれば、元データにアクセスすることもできる。
こうした方法を応用すれば、たとえば紙で渡されたマンションの理事会の会議議事録などをすべて読み取り、生成AIのデータベースとして使い、これまで理事会でどんな問題が扱われてきたかを要約させたり、想定問答集を作ったりもできる。
ScanSnapと生成AIを組み合わせることで、紙のデータについても、自らのデータベースとして活用できるのだ。
今後、Geminiが、Googleドライブにストックしたデータを操作できるようになると、さらに便利さが増すに違いない。「今のうちに、データはスキャンしてGoogleドライブにストックしておいた方がいい」とのこと。
詳しくは、けいたろうさんのXやnoteをご参照いただきたい。
けいたろうnote
https://note.com/keitaro_aigc
(村上タクタ)
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