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「もう、サブスクは限界!」そんなあなたに、買い切り型クラウドサービスpCloud

iCloud、ChatGPT、Adobe CC、Dropbox、Evernote、Netflixなど、我々はいくら月額課金のサブスクリプションを支払えばいいのだろう? インターネットが普及し、iPhoneなどのデジタルデバイスを介して、クレジットカードで月額課金の契約ができるようになって、サブスクリプションが一気に増えた気がする。特に、クラウドのストレージサービスは、一度データを預けてしまうと、データを人質に取られたようなものなので、永遠にお金を払い続けてしまう。

もういいかげんサブスクは増やしたくない

たとえば、Dropboxの個人用のPlusというプランは、2TBのストレージで1500円。そう言うと安いような気がするが、1年で1万8000円。年払いプランにしても1万4400円。10年経てば14万4000円。たぶん、10年以上払っているから、すでにそのぐらいは払っているのである。おそらくこの先10年も払うだろう。

つまり、(年払いの割引で月に)1200円だからいいや……と思って、私は20年で30万円近いお金を払うことになるのだ。

マーケティングの世界にはLTVという言葉があって、人生でそのひとりの顧客からいくらお金をむしり取るかが計算されているのである。LTVが高いサービスであれば、キャンペーンにもお金が使える。入会初月無料であろうが、プレゼントキャンペーンであろうが、LTVが高いのであればプレゼントできるというわけである。

今、支払っているサブスクサービスの金額を合計すると、寒気がする。

一度買うと支払いの必要がないクラウドサービスがここに!

そんな、我々の心を見透かしたようなサービスがpCloudである。

pCloud
https://www.pcloud.com/ja/

pCloudの最大の特徴は、買い切りプランが用意されているということだ。

生涯使える個人用の買い切りプランで、500GBが199ドル(約3万円)、2TBが399ドル(約6万円)、10TBが1190ドル(約18万円)。上記のように、延々と月額でお金を払い続けるより、ずっと安い。

同社サイトによると、「約4年分の金額で、99年間または契約者の一生涯のうちどちらか短い方の利用が可能になる」とのこと。つまり4年分で一生っていうことだ。

しかも、現在クリスマスキャンペーン中。契約すると、5000〜1万4000円のAmazonギフトカードがもらえるという。

キャンペーン応募ページはこちら
https://d-gogo.com/pages/pcloud-xmas2024

ちなみに、無料での試用も現在キャンペーン中で、10GB→20GBとなっている。とりあえず、20GB分だけ無料で使ってみるというのも手だ。

本当に『買い切り』はビジネスとして継続可能なのか?

しかし、このビジネス手法は正しいのだろうか?

我々がサブスクにうんざりしているのは確かで、買い切りでクラウドストレージを使えるなら、そうしたいという人は一定数いるだろう。私も、その点は同意する。

しかし、考えてみて欲しい。ネットの世界で「永久」とか言ったサービスが永久に続いた例があるだろうか? 「生涯」と言ったって、私の生涯よりpCloudの生涯の方が短い可能性は充分にある。

ましてや、pCloudがネットベンチャーの常で、単に現在現金を必要としているというだけという可能性もある。「買い切り」のお金は、現在の経営に遣われ、何年かしたら資金がショートして終了……というのもありそうな話だ。というより、今現金が欲しいということは、長い目で経営が可能なのかどうかは分からないのではないだろうか?

その点について、広報代理店に問い合わせてみたら、

○サーバーなどはすべて自社機材
○pCloud社は、ここ数年来黒字である。
○最近は外部からの投資も受けておらず、単独での事業経営を行っている

なので、安心だということである。

しかも、

○最悪事業継続が困難になった場合に備え、最低1年間は事業継続が可能な預貯金を保有しており、ユーザーが他のサービスに乗り換える余裕がある

……備えて欲しいことではあるが、案外弱気である。というか、現実的なのか。

筆者もまだ使っていないので、やみくもに勧めることはしない。ぜひ、ご自身の判断で利用してみていただきたい。良かったら、感想を教えていただきたい。とりあえず20GBの無料プランを使ってみるという手もある。

ともあれ、気になるサービスではある。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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