無料なので、ぜひ一度体験を!
ようやく、日本でもVision Proが発売された。
1年が過ぎてみると、実際には日本語対応や、(オンライン)App Storeの日本語化、日本での販売体制の確立、(リアル店舗の)Apple Store側の準備……などいろいろあったのだろうな……と思わされる。事実、Vision Proという商品はユーザーへのカスタマイズのフィットの問題とか、レクチャーする人の教育とか、さまざまな準備が必要な商品なのだ。
ただ、準備は万端整ったのだから、Apple Storeに行けば眼鏡の方でも快適なデモが受けられるはず。
この現代のテクノロジーの粋を集めたようなデバイスを無料で体験できるのだから、ぜひ体験してみていただきたい。『Vision Proには興味がない』という人にしても、これは一度体験してみておくべき。他のVRデバイスや、ARグラスとはケタの違う体験ができる(お値段のケタも違うが)。
なお、体験には予約が要るので、こちらから予約のこと。
https://www.apple.com/jp/retail/instore-shopping-session/session-selection/?topic=visionpro
多くのメディアが表参道に
さて、今日のApple表参道の様子をお伝えしよう。
Vision Proは体験してから買うべき商品だし(実際、視力やさまざまな状況から、フィットしやすい人、しにくい人がいると思う)、体験には30分ぐらいの時間がかかる。というわけで、今日、朝イチに店頭に来た人は、朝早い回の予約をしていた12人のみということで、たいした混乱なく、ストアはオープンした。
ただ、メディア側は、各テレビ局をはじめとして、新聞、我々ウェブメディアなど、雨の中にもかかわらず、大勢が来ており、注目度の高さを感じた。
Vision ProのApple表参道発売を、Vision Proで撮影してみました。
音声入れると、カウントダウンも聞えます!#VisionPro pic.twitter.com/GFQwmz0q1h
— ThunderVolt(ガジェットとテクノロジーのメディア) (@ThunderVolt_mag) June 28, 2024
USの体験ブースとほぼ同じソファー
Apple表参道の体験スペースはご覧のように、L字型のキャメルカラーのレザー製。4つずつが2セットあり、合計8組が同時にVision Proを体験できるようになっている。今日は体験希望者が多かったせいか、他のスペースも体験に使われていた。
VR体験に慣れている人ならともかく、初体験の人もいるわけだから、なるべく心理的に安心できる場所で体験してもらおうという配慮だと思われる。
コーナー型だと、対面より教えやすいし、横並びよりも会話しやすい。Appleらしい細部まで考え尽くされた什器だと思う。立って体験することになると、不安も感じるだろうし、フラついたり、Vision Proやバッテリーを落下させたりする人もいるに違いない。初めてのVision Pro体験がネガティブなものにならないように……という徹底的な配慮がアップルらしい。
木製のキャビネットの上に置かれている白いデバイスは、使用中の眼鏡を乗せて度数を計測するデバイスらしい。
これで、眼鏡を測って、それに合うZEISS Optical Insertsが準備されるというわけだ。
Apple表参道の元フォーラム(丸や四角のイス)があったスペースに、L字形のソファーが置かVision Pro体験すぺーすに。
体験を予約していた方が、順次体験の後、気に入ったら購入……という段取り。もちろん、今日体験している人は、みなさん購入されていたが。#ShotonVisionPro pic.twitter.com/zC7zGc5peP
— ThunderVolt(ガジェットとテクノロジーのメディア) (@ThunderVolt_mag) June 28, 2024
店頭のデモで何が見られるのかまでは今回取材していないが、おそらく前述の記事で書いたような、視線入力の調整から始まって、『恐竜たちとの遭遇』を含む、いくつかのデモを体験できるのだと思う。
体験した人は、一様に興奮して笑顔で感想を語っておられた。そういえば、テレビの取材の方などは体験したことがないだろうから、どういうものか分からずに取材をしているのだろうなぁ。アナウンサーの方が不思議そうな顔をしてらっしゃったのが印象的だった。
後々、マスメディア向けの体験会などが開催されたりもするのだろうが。
ちなみに、店頭で使われていたベルトはデュアルループだった。こちらの方がデモの時には短時間でフィットさせやすいのだろうか?
Apple表参道で最初に買った人は、iOSアプリのデベロッパー!
体験を終えて、購入した方に話を聞いてみた。
こちらの清水大輝さんは、この日Apple表参道で、一番最初にVision Proを購入された方。
大勢のカメラの砲列に囲まれ、テレビの取材などもたくさん受けてらっしゃったから、今日の夜のニュースなどにも登場されるのではないかと思う。
Apple表参道で、一番にVision Proを購入された清水大輝さん。iOSアプリのエンジニアで、Vision Proアプリも開発されているという!
ちなみに、YoiLogという、呑んだお酒を記録するアプリを作ってらっしゃるそう。#ShotonVisionPro pic.twitter.com/dPEZQSd885
— ThunderVolt(ガジェットとテクノロジーのメディア) (@ThunderVolt_mag) June 28, 2024
YoiLogはこちら。
https://apps.apple.com/jp/app/yoilog/id6443621648?platform=vision
iPhone版もiPad版もある呑んだお酒を記録、可視化することができるアプリだが……Vision Pro版では呑んだ空き缶をオブジェクトとして机の上(から床まで)にぶちまけることができる。
もうお1人もVR系のエンジニアの方
もうおひと方、お話を聞いた田中博己さんもエンジニア。エンジニアの方が多いのは、早めにデバイスを入手して、アプリを作ろうと考えていらっしゃるからなのだろう。
田中さんは、ITエンジニアで、Meta Questなどのアプリの開発経験があるのだという。
Vision Pro初体験の感想は、「現実空間が正確に見えることに驚いた」とのこと。これから、どんなアプリを開発されるのか楽しみだ。
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WWDC23での発表から1年あまり、ようやくみなさんとVision Pro体験について語り合える時が来てとても嬉しい。
繰り返しになるが、Apple Storeでの30分ほどのデモ体験は無料(要予約)なので、ぜひどのようなデバイスなのか体験してみて欲しい。
(村上タクタ)
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