欠けたピース『Pro』が埋まった
MacBook Proと同時にMac miniも発売された。
こちらの注目は従来『欠けたピース』だった、『Pro』を搭載したモデルの登場だろう。
M1世代では、M1搭載のMac miniと、M1 Max/Ultra搭載のMac Studioの間に間隙があった。M1 Mac miniでは拡張性が足りないが、Mac Studioは高価/高性能過ぎる……というニーズは確実にあったはずだ。今回、M2 Pro搭載のMac miniの登場でこのすき間が埋まった。
M2 Proで、10コアCPU、16コアGPU、16GBユニファイドメモリー、512GB SSDというスペックで、4ポートのThunderbolt 4ポート、3台までのディスプレイを接続可能で、18万4800円というモデルはかなり魅力的だと思う。ストレージを1TBにしても21万2800円だ。円安で各モデルが高価格化している中、このモデルはかなり魅力的だ。
巨大な動画ファイルや3Dデータを扱うとか、複雑な数値計算をするとかでなければ、多くの人の用途はこの性能で十分にカバーできるはず。となれば、このスペックのマシンをデスクトップに置き、外出先ではM2 MacBook Airや、iPadを使うというチョイスも可能になってくるだろう。
最廉価モデルは8万4800円
一方、M2搭載のMac miniも魅力的だ。
価格は最廉価モデルでなんと8万4800円。ストレージはいくらなんでも256GBでは足りないと思うが、クラウドを活用したり、デスクトップなので外部ストレージを活用したりすれば用途によっては実用的。512GBのストレージに変更しても11万2800円で済むのだから、ディスプレイなどをすでに所有していればかなり敷居の低い選択肢になることだろう。
M2チップセットはかなり高性能なので、ウェブブラウズ、動画閲覧、一般的なデスクワークなど、一般家庭のニーズであれば、このモデルで十分にカバーできると思う。それどころか、ビデオ編集、グラフィックス用途でもかなりのところまで問題なくこなせるはずだ。
また、実機を使ったレポートはあらためてお届けできるとは思うが、昨今の半導体不足などの事情もあるので、欲しいモデルがあるなら早めのオーダーをお勧めする。
(村上タクタ)
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