M2搭載。あらゆる性能が1段階以上に
6月に発表されたMacBook AirやPro 13インチに搭載されたM2チップを搭載。これにより、MacのスタンダードラインであるMacBook Airと同等のチップセットを搭載するiPad Proが用意されることになる。
つまり、モバイルパソコンのスタンダードラインは完全にiPad Proでカバーできる……という意思表示でもある。
M1でさえ十二分に強力なのに、さらに強力なM2搭載モデルを用意するとは、本当に驚かされる。
イラストレーター、写真の編集仕上げをするカメラマン、動画編集者、設計者などにとって、M2の超強力なパフォーマンスは、大きな助けになることだろう。
ちなみに、M1からM2にアップデートされたことで、CPU性能は15%、GPU性能は35%向上している。ビデオ編集などにおいて、極めて高い性能を実現する。ちなみにCPUは8コア、GPUは10コアとなっている(前モデルはCPU、GPUともに8コア)。また、Neural Engineは40%性能向上し、メモリー帯域幅は50%広くなっている。
iOS 16と、それに搭載されるステージマネージャによって、外部ディスプレイやキーボード、マウスを繋いだパソコンのような使い方にも、かなり本格的に対応できるようになった。
クリエイター垂涎の新機能搭載
もうひとつ、注目すべきは第2世代のApple Pencilで実現する12mmまでのホーバー状態で反応する機能だ。絵を描く人にとって、Apple Pencilの先端がどこに着地するかを見ながらペン先を置けるから非常に描きやすいはずだ。アプリによっては、ペン先を置いた時に広がる色やペン先のカタチも反映できるようで、かなり使い易さが増しそう。
実際に使ってみないと分からないが、絵を描く人にとっては『この機能のためだけにでも新型iPad Proが欲しい』と思える機能になるかもしれない。
ディスプレイは、11インチがLiquid Retinaディスプレイで、12.9インチのみが100万:1というコントラスト比を実現したLiquid Retina XDR(ローカルディミング可能な、ミニLED搭載ディスプレイ)搭載ディスプレイとなっているのも前モデルと同じ。
超高速のデータ通信
コネクターはThunderbolt対応で、40Gbpsのデータ転送に対応。6Kまでのディスプレイを1台接続することができる。
全般的に、完全にパソコンの代わりに活用できる機能と性能を併せ持った、超高性能なクリエイター向けのタブレットだといえるだろう。
詳しくは、近日、実機を借りられたらレポートしたいと思う。
(村上タクタ)
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