代表自らレザーを手揉み!? 作り手自らの“革靴偏愛”が詰まった「SKOOB」の革靴&ブーツ

SKOOBは、浅草発の革靴ブランド。クラシックに根差しながらも、代表の笹野康二氏をはじめとする作り手たちの革靴偏愛っぷりが遺憾なくものづくりに反映され、“SKOOB”節として炸裂する。

【偏愛①】細かな違いのカンガルーレザーを使い分ける。

そもそもあまり多用されることのない玄人向けの革であるが、SKOOBは微差ともとれる2種のカンガルーレザーをモデルによって使い分け、それらがブランドを象徴するモデルとなっている。ひとつはイタリアの名門タンナー「マリアム社」のもの、ひとつはより良心的な価格ながらアジのある経年を遂げる国産タンナーのもの。

イタリアマリアム社製レザー

イタリア「マリアム社」製の、フルベジタブルタンニンで丁寧に鞣されたカンガルーレザーを採用する。“Graceful Kangaroo’s”の名にふさわしい最高級素材。

THE GRACEFUL KANGAROO’S 6INCH|“OLD KANGAROO’S”をベースに、最上級マテリアルを使用したプレミアムライン。アウトソールにも「マッキ・サルバトーリ社」のオークバークベンズを配し、ステッチワークや仕上げにも一層こだわった逸品。121,000円

国産レザー

1920年代の1足がモチーフということもあり、当時頻繁に使用されていたグレージングカンガルーレザーの雰囲気を再現。マリアム社とはまた違う、ラフに経年していく様も魅力。

OLD KANGAROO’S 6INCH|1920年代製の古靴をオマージュ。クラシカルな雰囲気もありつつ、現代の日本人にもフィットしやすいオリジナルの木型を使用しており、革靴離れした快適なフィッティングと歩行性を実現。75,900円

【偏愛②】代表自らレザーを手揉み!?

ヴィンテージのシボ革に魅せられたSKOOB代表・笹野氏が辿り着いたのは、当時と同じ手法である“手揉み”だった。実際に専用として使われていた旧い器具を知人の革卸業者から譲り受け、笹野氏自らその手でレザーを揉み、理想に近いシボを施していく。このような手間も時間もかかる製法は、言うまでもなく現代ではほぼ用いられていない。

USMC Service Shoes|ブランド初のサービスシューズは、1940〜50年代製の海兵隊用がベース。かのマンソンラストを改良したオリジナル木型により、履き心地は抜群。ブラウンの靴紐も付属。71,500円

【偏愛③】浅草にある自社工場で製作。

偏愛とも呼べるこだわりがプロダクツに濃厚に反映されているのは“浅草にある自社工場にて少数精鋭で製作している”という要因が大きいだろう。底付けやパターンなど目に見えない箇所まで、作り手全員が納得いくまで作り込むのがSKOOB流。工場には、縫製用の珍しい機械も複数並んでいた。

【偏愛④】オリジナルのハーフソールも自社で目下開発中。

果てないこだわりゆえか、今はオリジナルのハーフソール開発に取り組んでいるという。こちらも多くの資料やアーカイブを手元に、笹野氏自ら設計・サンプル試作を繰り返しているところだ。きっと革靴同様、クラシックながらSKOOBらしい偏愛が詰まったソールが完成することだろう。来年の始動を目指しているとのことで、続報に期待。

(出典/「Lightning 2026年1月号 Vol.381」)

この記事を書いた人
パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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