街中のちょっとした移動が胸の高鳴る時間へと変わる。
近年レトロなテイストを取り入れたバイクを各車両メーカーがラインナップに加え、ゴリゴリの現役ライダーだけじゃなく、以前はバイクに乗っていた。しかし今は乗っていない人たちからも“ああいうテイストならまた乗ってもいいかな”と注目を集めている。ここで紹介するXSR700も、ヤマハがそんなレトロなテイストを盛り込んで世に送り出したXSRシリーズの1台である。今回から数回にわたって、そんなXSRシリーズに手を加えて、オリジナリティを高めたカスタムバイクを紹介していきたいと思う。
さて、衣類にトレンドがあるようにバイクにもトレンドがある。2010年代後半に入ると、クラシカルなロードモデルをベースにマフラーを高い位置に取り回したり、プロックタイヤを履かせてオフロードの走破性を高めたスクランブラーをモチーフとしたバイクが注目を集めるようになる。ホンダやドゥカティ、トライアンフといった一部メーカーは、スクランブラータイプのモデルを現行ラインナップに加えているし、カスタムシーンでも近年スクランブラースタイルが目につくようになった。
今回紹介するXSR700もそんなスクランブラー・テイストが盛り込まれた1台となる。ドイツのJvB-motoが制作したスーパー7をベースに、滋賀を拠点に海外パーツの卸・販売をしているモトサロンが、同社の取り扱うガードパーツを組み込むなど、実用面をさらにアップさせたスペシャルな1台となっている。
こんなしっかり主張する存在感あるバイクで走れば、街中のちょっとした移動も胸が高鳴る時間に変わるはずだ。

JACKET_IXON、PANTS_IXON、SHOES_IXON、HELMET_ZEALOT


シートレール後ろ側をなくしてシングルシート仕様にしたこと、あえてアイデンティティともいえる3つのホールが空いたサイドカバーをなくし、ヘッドライトの飛び出しを極力抑えたことで、雰囲気はガラリと変わる。

タンクからシートにかけての下側に、JvB Motoのフレームパネルキットとサイドぺネルキットが装着さる。ノーマルの特徴あるサイドパネルとの入れ替えで、車体全体の雰囲気を大きく変えている。

耐衝撃性に優れたガラス繊維配合率60%の樹脂を使ったGBRacing FIM公認 エンジンカバー(2次カバー )が装着され、Valter Motoのバックステップでポジションを変更。

Valter Moto (バルターモト)製マスターシリンダーカバー+Optiline(オプティライン) のBrakeマスターシリンダーカバーマウントで、スマートフォンが取り付けられる。

JvB Motoのヘッドライト&カバーキット H4バルブで、ノーマルの飛び出したヘッドライトを極力薄く見せ、同じくJvB Moto製フロントフォークブーツでクラシカルな雰囲気を演出する。

JvB Motoのテール付 リアフェンダーでリアまわりをスッキリさせ、簡単脱着可能なCLICK’N’RIDE (クリックンライド)クイックリリースシステム付 汎用LEDウインカーセットを採用。

Valter Motoの無骨な作りのアルミ製スイングアーム ナンバープレートホルダーで、ナンバープレートをタイヤの後ろへ移設。こちらも車体の雰囲気を大きく変えるのに一役買っているパーツだ。

ブレーキ&クラッチレバーは、グリップからの距離と長さを調整できるMFW社製に交換されている。またレバーホルダー下のコンパクトなウインカーはJvB-moto製となっている。

前後ホイールは古き良き時代のスポーツカーを彷彿させるBORRANIのリムを採用していて、バイクでは通常ありえない太めのワイヤースポークで組まれているのが特徴となる。
【問い合わせ】
モトサロン
TEL0748-69-5660
https://www.motosalon-oka-webshop.com
(出典/「Lightning 2025年11月号 Vol.379」)
Text & Photo/M.Iwasaki 岩崎雅考
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