アイビーとは違う角度で紺ブレを取り入れる。
少し先の話にはなるが、2026年の「ジェラード」のコレクションテーマは“渋カジ”。1980年代から’90年代にかけて東京・渋谷で流行し、一大ムーブメントを巻き起こした懐かしのスタイルを彷彿とさせるラインナップの中でも目玉となるのが、ブランド初となる紺ブレだ。
アメリカの名門私立大学に通う学生たちの装いから生まれたアイビースタイルを象徴するアイテムであり、アメカジからは距離を感じるようにも感じられるが、実はそんなことはないのだと髙橋さんは言う。
「自分自身、渋カジ世代というわけではないのですが、この世代の方々はブレザーをアイビーやプレッピーといったカレッジスタイルとは異なる角度で捉え、スウェットパーカやネイティブ系のベストなどと合わせていたようです。そのリバイバルという意味も込めて『ジェラード』でも初めての製作に至りました。
その当時をイメージし、自分自身もネイティブ柄ベスト、ジーンズ、スニーカーというアメカジの王道スタイルに合わせます。紺ブレの王道の合わせ方としては、やはりシャツを着てタイドアップ、パンツもスラックスなどが定番だと思いますが、紺ブレというものに力まずにカジュアルに落とし込み、あの頃の渋谷の街に溶け込むようなスタイリングを目指しました。渋カジらしさを等身大で楽しみながら、当時の面影を感じさせつつも、現代にも馴染むような装いがいまの気分です」

「ジェラード」事業開発マネージャー・髙橋塁さん|出版社の広告部署に10年間勤めたという経歴を持ち、現在は「ジェラード」の公式YouTubeチャンネルの企画・運営をはじめ、マルチな活躍をみせる。過去にはトラッドに傾倒した時期もあり、紺ブレも流石の着こなしだ。

ブレザー9万1300円、ベスト13万5300円、Tシャツ1万2100円、ジーンズ3万7400円/すべてジェラード、スニーカー/アディダス、メガネ/レスカ、バンダナ/私物
【おすすめ紺ブレ】JELADO BL21455 Ivy Jacket


「ジェラード」が初めて紺ブレを製作。1980年代から’90年代にかけて東京・渋谷を中心に流行した“渋カジ”をベースに、弾返り3つボタン、3パッチポケット、ボックスシルエット、背面のフックベントなど、旧きよきアメリカのスポーティなブレザーのディテールを踏襲している。素材はメリノウールを使用した、光沢感のあるサージ生地を採用。発売は来年1月の予定だ。9万1300円




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(出典/「Lightning 2025年11月号 Vol.379」)
Text/S.Sato 佐藤周平 T.Itakura 板倉環 K.Minami 南樹広 Y.Namatame 生田目 優 Photo/R.Yukitake 行竹亮太 K.Hayashi 林和也 K.Ito 伊藤恵一 T.Furusue 古末拓也
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