俺のアメカジマイルール。シャツは第二ボタンまで開け白インナーを魅せる!

「厳格なルールはなく、自由な着こなしが楽しめる」。それこそがアメリカンカジュアルの醍醐味だ。しかし、日本のアメカジ業界を牽引するキーマンたちは各人各様の“マイルール”を持っている。そこには、旧きよきアメリカンスタイルを“ファッション”として落とし込むためのヒントが詰まっている。

首元にニュアンスを。ボタンは開けてこそアメカジ。

九州の超人気店「ワイパー」でディレクターを務め、SNSフォロワー14万人超えを誇るL.L.Woodさん。そのスタイリングに憧れるファンも多い。そんな彼に、アメカジスタイルにおける“シャツの自分ルール”を伺う。

「数年前までは第1ボタンまで留めて着ることが多かったのですが、最近は第2ボタンまで開けて、首元にニュアンスをつけるのがマイルールです。今回着ているシャツは、『ワイパー』で販売している1970年代のアメリカ軍オフィサーシャツをベースに、イギリスの老舗生地メーカー『トーマスメイソン』のドレスシャツ生地を使った1枚。アメカジスタイルに合わせる際には、シャツの印象をより強く見せたいので第2ボタンまで開けて首元にアクセントをつける。そのとき必ず白いインナーを合わせる。この2つが、自分がシャツを着るときの決まりです」

「ワイパー」ディレクター・L.L.Woodさん|30代で婦人服メーカーに勤務した際、数々のファッションの源流にミリタリーがあることを知り、その奥深さに魅了される。以降ミリタリー沼にハマり、2018年より現職へ。現在では日本全国のミリタリー好きを魅了する存在である。

綺麗なシャツには、これでもかというボロアイテムを合わせたいと語るL.L.Woodさん。「着用するアイテムの中でのメリハリこそが、スタイリングの秘訣です」。シャツ2万900円/ワイパー(ワイパーTEL092-791-5252)、その他私物

【おすすめシャツ】WAIPER TYPE2 ソフトカラー ブロードシャツ

1970年代のアメリカ軍オフィサーシャツをベースに、素材と縫製に徹底的にこだわった上質な一枚である。英国の老舗「トーマス メイソン」の生地を採用、襟からは芯を抜き柔らかくコンパクトなレギュラーカラーに、樹脂製ボタンは高級感ある貝ボタンへとアップデート。裾へ施されたインストラクションスタンプは、タックアウト時のさりげないアクセントとなる。2万900円

【問い合わせ】
ワイパー
TEL092-791-5252

(出典/「Lightning 2025年11月号 Vol.379」)

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