Lightning編集部がウエスタンブーツのトップブランド「リオス・オブ・メルセデス」のショールームを突撃訪問!

8月の某日、リオス・オブ・メルセデスのショールームオープンの知らせを受け、松島親方からモヒカン小川&おすぎ村に同行要請があった。特集テーマのカウボーイに欠かせないウエスタンブーツのトップブランドだけに、詳細な視察の必要ありと意気込んで、都内某所に表敬訪問した。

視察のつもりが、急展開で別注依頼!?

特集テーマをウエスタンスタイルと決めた時から、リオス・オブ・メルセデスを掲載したいと皆が思っていた。とにもかくにもウエスタンブーツのトップブランドだからだ。しかし、160年あまりの長き歴史を持つこのブーツ、小売店でこそ見かける機会はあるが、カスタムオーダーできるショールームがあるとは!? 一報を受けた3人が駆けつけたのは酷暑の夏を忘れさせるひんやりとしたショールーム。代表ジュンさんが出迎えてくれた。

3人「はじめましてー」

ジュン「リオスだけでなく、ブラックジャックもありますが、やっぱりリオス目当てですかね?」

親方「やっぱり憧れですからね」

ジュン「ではブランドの説明を……」

モヒ「もしかしてこのレザースワッチってカスタムオーダー用ですか? ホースバットも?」

おすぎ「刺繍見本も! こんなにバリエーションあるんですね」

ジュン「ええまあ……」

親方「ヒールはこれがいいね」

小川「黒もいいけど茶かな」

親方「刺繍はほどほどだね」

おすぎ「でも、このカッティングは取り入れたいな」

松島「で、別注できますか?」

ジュン「……はい。できます」

取引条件や生産スケジュールといった会話の応酬もないままに勝手に別注案を考えて一方的にリクエストして、表敬訪問を終えた3人であった。追って詳細をレポートしていくことにする(続く)。

リオス・オブ・メルセデスとは?

1853年の創業以来、ハンドメイドを貫くテキサス生まれのブーツメーカー。彼らのモノ作りで最重要なのは人材。業界屈指の技術と経験によって、多くの牧場経営者やカウボーイ、ミュージシャンなどから信頼が厚い。インレイを刻み込むヴィンテージミシン、ソールにペグを打ち込むハンマーが奏でるシンフォニーと共に、作り手の見えるもの作りを信条としている。国内外のウエスタンウエアリテーラーからのカスタムオーダーに応え続けている。

その特徴は稀に見るフィット感。まるで手袋のようにフィットするわけは、天然皮革特有の伸びを考慮して裁断されていること。足の動きに合わせて伸びるように配置され、自然な繊維の特性を活かしている。ラストへの型付けからステッチ、ソールのペグ打ち、仕上げまですべて手作業で行われる。

(出典/「Lightning 2025年10月号 Vol.378」)

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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