年代でタグが異なるのも一興
1930s-40sロングホーン
リーバイスがウエスタンウエアを打ち出した初期のタグ。このデザインは1950年代のカタログにも掲載されており、シンボル的な存在だ。
1950sショートホーン
ロングホーンのデザインからほとんど変わらず、牛の角が短くなったことからショートホーンと呼ばれる。このデザインは初期のタグである。
1950sショートホーン
1950年代中頃から右サイドにショートホーンのマークが写ったデザイン。1950年代中期にはこのデザインに変更された。比較的数が多い。
1960sサドルマン
ショートホーンのデザインから一新され、通称サドルマンと呼ばれるカウボーイのタグになる。’70年代には異なるデザインのサドルマンタグに。
ゴールデンエイジのウエスタンシャツはより華やかに。
1960s
レーヨンギャバジンを用いたグッドデザインのウエスタンシャツ。背面には所有者が所属していたカウボーイの本場コロラド州のピストルチームのチェーン刺繍が施されている。
寺本さんの所有するウエスタンカタログを見ると、上の1952年のカタログではリーバイスのジャケットがファーストモデルであるが、1955年にはイラストがセカンドモデルに変更されている。
1950s
寺本さんらしいスペシャルなウエスタンシャツ。後期のショートホーンタグで、バンダナ柄を大胆に使った仕様。銅のスナップボタンも注目。
1950年代にあったLEVI’S FAMILYとは?
リーバイスは1950年代に広告でもDENIM FAMILYと銘打って、ウエスタンウエアを展開。創業時から労働者がメインターゲットであったが、ウエスタンの要素を取り入れることで、レディース、キッズも展開することができ、家族で着用できることをアピールしていた。カウボーイは子供たちから憧れの存在であったのも大きい。
リーバイスファミリーのタグが付いたデニムのウエスタンシャツは、合わせがレディースになっている。ウエスタンは女性にも人気だった。
(出典/「Lightning 2025年10月号 Vol.378」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦 取材協力/35IVE SUMMERS https://35summers.com Instagram@kinjimann
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