Levisの501xx
「めぐミルクが暑さでおかしくなった」
まぁ、そう言われても仕方がない。その日、広島県福山市は約36度。東京でも連日猛暑が続き、私の思考回路はショートしていた。
元をたどると、ファーストアローズのポップアップイベントだ。
5月くらいから参戦して、全国のアメカジショップに伺っている。どのお店のもアメカジのテーマパークのようなラインアップで、こんな私でもときめきそうなアイテムを物色するのが恒例だった。
この日も福山のセルロイドでイベントを行った。初日、撮影の合間でいつもの通り店内を見渡していた。最初に気になったのはヴィンテージのアロハシャツ。渋めのピンク生地に小さなドットが入ったシンプルなデザイン。ずっと気になっていた。
周りではアロハシャツの試着会が始まりお買い物モード。私も意を決してアロハシャツを購入! する予定だった。
「これ、ミルクさんのサイズじゃない?」
目の前に出されたのが、リーバイス501xxの29インチ。疑いながら試着した。「え? 何もかもぴったり」。今までこの界隈で自分サイズに出会ったことがない。
「東京だとこの値段じゃ買えないよ」「ミルクさんのための501xxじゃん」。その通り。アロハシャツはキャンセル。いま手元には501xxがある。
セルロイドのカウンター下のショーケースにひっそりと置かれていた501xx。私にとって29インチは大きめなのだが、何年もかけて縮んだため、私でも穿けるようになったようだ。セルロイドは元々古着を扱っていたお店だけあって、店頭にはないお宝を実はたくさん所有していたりする。ヴィンテージに関しては、オンラインショップには出していないので、店頭に行って確認すべし。501xxの価格は秘密(セルロイド TEL084-957-0251 https://www.celluloid1984.com)
膝以外にも穴が空いていた部分を修繕してくれた。これは裏部分。布を水性ボンドで貼ってから生地と同じ色を選んでミシンで縫う。
膝部分が少し裂けてしまっていて穿くときにつま先が引っかかってしまうと言ったらその場で修繕をしてくれた。まったく目立たない!
購入した翌日、早速穿いてイベントに参加していたら、常連さんに「やっぱシルエットかっこいいよね~」と言われた。少しだけニヤリだ。
(出典/「Lightning 2025年10月号 Vol.378」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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