アクタス・丸の内店にて「TECTA MIT MARUNOUCHI -バウハウスとテクタの名作家具展-」4月20日(日)まで開催中

わずか14年間(1919~1933)という短い期間でありながら、現在の建築・工業デザインの礎を築き、いまもなお影響を与え続けるドイツの芸術学校「バウハウス」。アクタス・丸の内店(新丸ビル3F)では、2025年4月20日(日)まで、家具を通じてバウハウスのデザイン哲学を現代に継承する稀有なブランド「TECTA(テクタ)」の企画展『TECTA MIT MARUNOUCHI -バウハウスとテクタの名作家具展-』を開催中だ。

TECTAが作るバウハウスオリジナル家具11点とデザイン哲学を継承するプロダクトが集結

バウハウスから誕生したカンチレバーチェア(スチールパイプによる片持ち構造の椅子)のデザイン進化を知るコーナー

1972年のブランド創立以来、TECTAはヴァルター・グロピウス、ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤーなど、バウハウスを代表する名作家具を復刻してきた。本展では、約100年の時を経ても色あせることのない機能美を持つバウハウスオリジナル家具11点に加え、TECTAが現代の解釈でデザインしたオリジナル家具を展示。実際に座って五感で体感しながら、TECTAが歩んできた軌跡を知る企画展となる。

また、TECTAの創業者アクセル・ブロッホイザー会長と、20世紀の偉大な建築家・デザイナーであるジャン・プルーヴェとの協業の歩み、さらにバウハウスやプルーヴェのDNAを受け継ぐTECTAのデザインを存分に楽しめる内容となっている。

TECTA MIT MARUNOUCHI -バウハウスとテクタの名作家具展-
会期:2025年2月22日(土)~ 4月20日(日)
会場:アクタス・丸の内店(東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 3F)
営業時間:11:00~21:00(日・祝~20:00)
入場:無料
特設サイト:https://www.actus-interior.com/news/tecta2025/

「TECTA」との親交があったフランスの建築家「ジャン・プルーヴェ」との交流エピソードが記されたコーナー
バウハウスのデザイン哲学を現代の解釈でデザインした「TECTA」のオリジナル家具も展示

特別企画:「現代に蘇るバウハウス校長室」 by スタイリスト作原文子

インテリアスタイリスト作原文子さんのアイデアとセンスで現代に蘇るバウハウス校長室

「もし現代にバウハウス芸術学校が蘇ったら……」をテーマに、インテリアスタイリスト作原文子氏がTECTAのプロダクトを用いて「現代に蘇るバウハウス校長室」をスタイリング。

100年の時を経ても建築・デザインに影響を与え続けるバウハウスのプロダクトと、バウハウス初代校長ヴァルター・グロピウスの執務室からインスピレーションを得た空間が融合する特別展示となっている。

現代アーティストの作品と織り交ぜながら、100年の時を経ても溶け込むバウハウスの世界をお楽しみに

特別協力:niki tiki (Naef Spiele AG, Switzerland) | Tivoli Audio
アーティスト協力:Yuki Hidano|Yuji Mizuta

TECTAが出展する「リビング・モダニティ today」にも注目

2025年3月19日(水)~6月30日(月)、国立新美術館(港区六本木)にて開催される「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」展にもTECTAが出展する。本展では、20世紀における住宅の革新的な試みを「衛生・素材・窓・キッチン・調度・メディア・ランドスケープ」の7つの視点から再考。

特に、傑作14邸を中心に、写真・図面・スケッチ・模型・家具・テキスタイル・食器・雑誌・グラフィックを通じて20世紀の住まいの実験を多角的に検証する。

本展2F(企画展示室2E)では「リビング・モダニティ today」と題し、20世紀を代表する名作家具を手がけるファニチャーブランドが出展。TECTAも、バウハウスのデザイン思想を未来へつなぐブランドとしてブースを構え、時代を超えて生き続けるモダニティを発信する。

展覧会名:リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
会期:2025年3月19日(水)~6月30日(月)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
休館日:毎週火曜日(4月29日(火・祝)、5月6日(火・祝)は開館、5月7日(水)は休館)
開館時間:10:00-18:00(金・土曜日は20:00まで)
公式HP:https://living-modernity.jp/

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...