シューリペアのプロ「リクラフター」に聞く、茶芯ブーツの魅力とは?

ワークブーツを中心に茶芯ブーツが多く揃うスタンプタウン渋谷。店内奥にはブーツのリペア専用工房が併設され、リクラフターと呼ばれるリペア職人が日々、手を動かしている。そんな彼らが解く茶芯ブーツの魅力とは?

同じブーツでも履く人によって変わる芯の見え方。

アメリカを拠点とするダナーの工房にて、シューズ作りのノウハウを学んだリクラフターの段ノ上さん

これまで数え切れないほどのブーツのリペアを手掛け、多くのエイジングされたブーツを目にしてきたリクラフターの段ノ上さん。当然、他人により長年履き込まれてきた茶芯ブーツに多く触れ、自身でもホワイツやレッドウィング、ダナーの茶芯ブーツを使用してきた。そんな彼から見た茶芯ブーツの魅力を訊いてみた。

「素材のクオリティに対して、茶芯という大きなアドバンテージがあるかと訊かれたら、正直なところ、さほど大きな違いがるようには感じません。茶芯ブーツの何が魅力かと考えた時に、やはり同じブーツでも履く人によって、足型や歩き方、手入れの道具や手法まですべてが異なるものなので、芯の見え方や全体的なエイジングが変わってくる、デニムと同じように個体差が表現されやすいのが大きな魅力だと思います。特に黒ベースのブーツであれば、ヴィンテージのブーツのように茶芯がわかりやすく現れるので初めての人でもエイジングが想像しやすく気兼ねなく履けるためオススメです」

アッパーのエイジングから解るように長年、愛用されてきただろうソール交換待ちのワークブーツがずらりと並ぶ。ブーツシーズン時は仕上がりまで1、2カ月待ちとなるほど、多くのリペア待ち商品が集まるのだという
段ノ上さんが10年愛用してきたセミドレス。アッパーには、ホーウィン社のクロムエクセルが使われており、美しいエイジングとところどころ擦れて覗くブラウンが雰囲気良し

【DATA】
スタンプタウン渋谷
東京都渋谷区神南1-11-5-2F
TEL03-3477-0658
11時〜20時 https://www.stumptownjapan.com

(出典/「Lightning 2025年3月号 Vol.371」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

Pick Up おすすめ記事

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...