軍モノも網羅すればカバーオール通になれる! 知れば見方が変わる、軍用カバーオールのうんちく。

  • 2024.10.26

軍用カバーオールは兵士たちの作業用ユニフォームとして1900年代から米軍で採用が始まり、様々な形のモデルが作られていた。いわゆる民間で使われていたカバーオールの機能性の高さに目をつけた軍がカバーオールを採用したってわけだ。ここではその歴史の中から、知れば軍用カバーオールの見方が変わるうんちくを紹介。アメリカでは陸軍、海軍でそれぞれ採用していて、ミリタリーアイテムならではの各アイテムの進化がおもしろい。

WWII以前のARMY(陸軍)カバーオール。

1919年に米陸軍が正式採用するプルオーバー式デニムジャケット。胸に付いた2つの大容量パッチポケットが一般的に知られているが、1919年以前でも同形状のデニムジャケットは存在する。しかし3つポケット仕様など細部が異なっていた。

U.S.ARMY(1917年)

黒ラッカーボタンや3つポケット、淡い色合いのデニム生地など、1917年に製造された物は細部が異なっているのがわかる。

兵士の声を受けて仕様変更された。

米陸軍のプルオーバー式デニムジャケットだが、難点はその着脱の煩わしさにあった。兵士の中にはプルオーバーの裾を裁断し前開きにモディファイする者もあった。そのような流れを受け、カバーオール型が誕生する。

U.S.ARMY(1930年代)

U.S.ARMY(1930年代)

民間衣料にも転用されていた。

丈夫さが取り柄である民間で使われていたワークウエアのカバーオールは、兵士が個人カスタムにて使用していたという歴史もある。これはライフルを構えた際に安定させる肩パッドや袖の補強など、シューティングジャケットスタイルへとカスタマイズされた珍品。

SHOOTING JACKET(1930年代)

レザーパーツを使って肩パッドや肘当てなどを後付けされたカバーオール。背面にはNRA(全米ライフル協会)などのパッチで彩られている。

USN(海軍)カバーオールの歴史。

米海軍の軍用カバーオールといえば、1930年代のショールカラーのデニムカバーオールが有名で、主に甲板作業などで使われていた作業着として支給されていた。それ以前のモデルとなると米陸軍と同じく、プルオーバー式のデニムジャケットだった。

USN(1910〜’20年代)

プルオーバー式のデニムジャケットだが、襟はショールカラーとなっている。前開きにはボタンが無く、セーラーシャツに近い作りとなっている。

USN(1920〜’30年代)

プルオーバー式のデザインだが、アンカーマーク入りのボタンが前立てにデザインされている。襟はラウンドカラーで胸ポケットを備えている。

USN(1930〜’40年代)

後年には強風を受けても襟がはためかないようにショールカラーが採用された。一般的なカバーオールに比べこちらは着丈が短いのも特徴。

(出典/「Lightning 2024年11月号 Vol.367」)

 

 

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部