旧い馬小屋をリフォームしたクラブハウスをイメージした圧倒的空間。
以前同じく千葉県の森の中で秘密基地的なガレージを所有したいた高橋さん。その頃から生活が少し変化したため当時の森を手放し、新たに購入した土地を切り開いて、友人たちと共に建てたのがこのガレージだ。つまり、ここは森の秘密基地プロジェクト第二弾といったところ。
今回はガレージスペースを以前よりも大幅に拡大して、すべての乗り物やストックパーツなどが格納できる大型ガレージとして製作。外観は不揃いの木材を重ね合わせたハンドメイド感溢れる作りで、エントランスの扉を開くと中央の通路を挟むように左右に中二階付きの駐車スペースと作業スペースが用意されている。
周りが木に囲まれて人工物がいっさいないため、大自然の中に高橋さんが思い描く世界観が徹底された空間だ。
「今回はクリント・イーストウッドの映画に出てくるような西部開拓時代の馬小屋がコンセプト。通路の左右に馬6匹分のスペースと中二階には干し草の餌を収納できる馬小屋のような間取りで作っています。
そんな旧い馬小屋を改造して趣味部屋にしたイメージ。アメリカの友人のクラブハウスの遊び方からもインスピレーションを得ています。キッチンやシャワールームも作る予定だし、まだやることは山積み、進化の途中ですね」
乗り物に囲まれて、大自然の中で思う存分趣味と向き合えるガレージ空間。その好奇心が尽きることはなさそうだ。
西部開拓時代の馬小屋をイメージした巨大な木造ガレージ。当時の手法をモチーフに、あえて不揃いな木を重ねた外観がクラシカルな雰囲気。
ガレージ内には複数台のガレージを格納。自分や仲間のバイクのメインテナンスやカスタムができるようにリフトが設置されている。
中央の通路を挟んで両脇に中二階を設置。バイクはM8ハイウェイキングやKモデル、製作中のナックルヘッド、FXRTなど、新旧入り混じる様々な年代のハーレーを所有している。
最近手に入れたお気に入りの愛車は’70年式ダッジ・チャレンジャー。現在のクルマはこのチャレンジャーとアーリーブロンコ、シボレーのピックアップトラックC10を所有する。
毛つきのレザーをかけた豪華なソファがウッディな空間によく似合う。下はロングライドで活躍するエボリューションのFXRT。
中二階には純正ガスタンクをはじめとしたパーツのストックやエンジンを下ろした車両がディスプレイされる。長年収集し続けたパーツがインテリアとなった好例。写真のチョッパーは過去に高橋さんが製作した車両で、アーレン・ネスフレームにパンショベルを搭載して、販売する予定だという。
エントランスから入って左側の一階はキッチンとシャワースペースになる予定。高橋さんがアメリカ・ニュージャージーの友人を訪れた際に見た、クラブハウスがイメージソースになっているのだと言う。
【DATA】
TT&COMPANY
TEL03-6638-8698
https://www.ttandco.com/
(出典/「Lightning 2024年10月号 Vol.366」)
Photo/Y.Kimpara 金原悠太
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