「FINE CREEK(ファインクリーク)」に心底惚れ込んだ男がチョイスするレザージャケット3選。

ファインクリークレザーズ、ファインクリークアンドコー……ブランド代表の山﨑氏のモノ作りに、心底惚れ込んだ男がいる。ウルフパック代表の齊藤勝良氏。店前にホットロッドが鎮座し、東北近県のバイカーも多く集う名店だ。レザーを愛してやまない彼がシビれた、ファインクリークへの想いを聞いた。

東北地方でも屈指のレザー&モーターカルチャー愛好家。

東北新幹線で仙台駅の隣、古川駅。そこからほど近い場所に、「東北に名店あり」と謳われるセレクトショップがある。それがウルフパックだ。国道沿いに立つ店舗は、アメカジショップとは思えないほどの大きさを誇る。

店内に一歩入ると、レザー関連アイテムを中心に、人気のブランドが多数並ぶ。代表の齊藤勝良さんは、大のレザー好き。店名も、かつて存在したA-2のバックペイントから取ったというから筋金入りだ。

「ファインクリークのレザーアイテムは、革質、デザイン、エイジング、全てのバランスが取れていて、最高ですね」と語る齊藤さん。実はショップの2階を、ファインクリークを中心としたレザー専門フロアにしようと画策中なのだとか。齊藤さんのファインクリーク愛、恐るべしである。

「WOLF PACK」齊藤さんおすすめのレザージャケットたち。

1.テーラードのようなXラインが美しい。| FINE CREEK LEATHERS KEY LOCK

ファインクリークレザーズのカーコートといえば「ギルモア」が有名だが、このキーロックはギルモアよりも着丈を若干短くしているのが特徴だ。肉厚な馬の原皮を厳選し、ベジタブル鞣し・アニリン仕上げのシボ感の強い荒々しい表情が印象的。1930年代のカーコートをモチーフにしながらも、肩周りを大きく、ウエストを絞ることでテーラードのような美しいラインを実現している。28万6000円〜。

2.屈強な山羊革を手懐けてみないか? | FINE CREEK & CO. HARRIS [GOAT SKIN]

ヴィンテージファンなら誰もが知る往年の名作ジャケットをデザインモチーフに、屈強なゴートスキンで現代に甦らせた渾身の一着。ゴートスキンというと薄手の革というイメージがあるが、ハリスで使用されるのは、半裁ではなく丸革の1.8㎜厚以上のもの。その革を顔料で仕上げているため、「革を手懐ける喜び」を感じさせてくれる仕様となっている。茶芯仕様でエイジングも期待できる。20万9990円〜。

3. ストリートにマッチするレーシングジャケット。| FINE CREEK & CO. BAD [GOAT SKIN]

ファインクリークアンドコーで高い人気を誇るバド(BUD)。そのバドにパッドを装着したモデルがこのバッドだ。このユーモア溢れるネーミングセンスも、なんとも代表の山﨑氏らしい。ハリス同様の、丸革の1.8㎜厚以上のゴートスキンを採用し、荒々しいダイナミックなシボが楽しめる。襟もなくパッドのついた非常にレーシーなモデルだが、街着としても驚くほどにマッチする。18万9970円〜。

【DATA】
WOLF PACK
宮城県大崎市古川若菜町2丁目1-5
11時〜19時 火曜休
TEL0229-25-9795
https://www.wolfpack-webshop.com/

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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