旬なアロハシャツ着こなし術【渋谷・サンハウス編】

  • 2024.11.20  2024.08.21

日本のみならず海外からの観光客も多く集う渋谷の名店がサンハウス。上野の老舗アメカジショップであるヒノヤのコンセプトショップである同店には、デザイン性を重視して選んだストーリーのあるアロハシャツが数多く揃っている。

デザイン性の高いインパクトあるアロハが充実。

上野にある名店であり、アメカジ好きであれば、誰もが知る存在と言っても過言ではないヒノヤ。姉妹店であり、「家」をコンセプトに自分たちの好きなものだけを詰め込んだセレクトショップであるサンハウスをクローズアップ。高感度なショップが立ち並ぶ神南エリアにある同店は、インバウンドの影響もあって、海外からのお客様も数多く来店する。王道のデニムブランドは言わずもがな、海外でも人気の高い先鋭的なドメスティックブランドも揃い、同点を目当てに訪れる人が多いのも納得。その中でもサンサーフは屈指の人気を誇ると店長の高野さんは語る

「ハワイ生まれのアメリカンクロージングながらも、和のテイストも香るアロハシャツは、海外のお客様からも好評を頂いております。特に人気を集めているのが、サンサーフですね。兄弟店であるヒノヤでもサンサーフを扱っているのですが、セレクトする内容はまったく違います。

ヒノヤはアメカジ色の強い柄やカラーリングに力を入れる一方で、弊店では和柄などのオリエンタルな作品やエッジの効いたデザインが中心。海外のお客様が多いのもありますが、うちのショップではトレンドを引っ張るようなデザイン性に長けたブランドを多くセレクトしているので、ストーリー性だけでなく、直感的なデザインのインパクトも大切にしているんです」

国内外の良質なプロダクトを中心に、確かな審美眼でセレクトした見事なラインナップ。アロハシャツはコーナー展開されており、充実している
ショップの入り口には、和柄を中心としたサンサーフのスペシャルエディションがディスプレイされており、圧巻の雰囲気となっている。どれも背景のストーリーだけでなく、デザイン性も重視してセレクトしているので、コーデした時のインパクトも絶大である

SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION “諸国瀧廻り” RAYON ALOHA SHIRT

サブストアマネージャー・遠川保則さん|ウエスタンハットやシュガーケーンのデニムパンツなどで、ウエスタンスタイルを構築しながらも、あえて和柄アロハシャツを差し込んだスタイルが個性的。アロハ=リラックスというイメージが強いだけに、あえて足元にもブーツを合わせて差別化した

日本の文化芸術がさらなる広がりをみせた江戸時代の絵師たちに焦点を当てた「日本の意匠」シリーズ。今作は、当シリーズの原点となる葛飾北斎の作品をアロハシャツとして大胆に再構成している。全八図からなる名所絵揃物である「諸国瀧廻り」は、滝をテーマにした作品で、北斎の代表作「富嶽三十六景」が発表された後の1833年頃に同じ版元・西村屋与八(永寿堂)から出版された。全八作品の中の五つ、「和州吉野義経馬洗滝」「下野黒髪山きりふきの滝」「木曽路ノ奥阿弥陀の滝」「東都葵ヶ岡の滝」「美濃ノ国養老の滝」を、生地にオーバープリントで再現している。3万5200円

SUN SURF “PALMS & PINEAPPLE” RAYON ALOHA SHIRT

ストアマネージャー・高野崇広さん|Tシャツにカーゴパンツというベーシックなコーディネイトに、アロハシャツを差し込んだ理想的なアメカジスタイル。ベースをアースカラーで構成しているので、アロハシャツらしい明るい配色でも浮かない点も注目。小物使いも絶妙だ

同作はハワイではなく、1950年代に流行したアメリカ本土のブランドであるマイランのオールオーバーパターン。同社はレーヨンだけでなく、コットン素材のアロハシャツも数多く展開していたことでも知られる。1950年代のアメリカ本土らしい定番的なモチーフを得意としており、全米にディーラーを持っていた名門だ。当シャツは、そんなマイランらしくヤシの木とパイナップルをモチーフとしたシンプルなデザイン。カラーリングはネイビーの他にオフホワイトとブラウンを展開しており、シンプルなモチーフだけにどの色にもフィットしている。アロハシャツのエントリーモデルとしても最適だ。1万6280円

SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION “神奈川沖浪裏” RAYON ALOHA SHIRT

日本が世界に誇る偉大な絵師たちに焦点を当て、アロハシャツというキャンバスに巨匠たちの作品を再現した「日本の意匠」シリーズにおける象徴的な作品。葛飾北斎が71歳から描き始めた全46図の「富嶽三十六景」は、当時の富士山信仰とも相まって大ヒットした。その中でも最も有名な作品が、1831年の神奈川沖浪裏である。北斎は、波を描く染料に藍を使っており、青の濃い部分には強いこだわりを持っていた。当時はまだ入手困難であった輸入顔料の「ベロ藍」をわざわざ使っていたことが、そのこだわりを証明している。当アロハシャツには、北斎が使っていたものに近い藍顔料を採用し、その妥協なき姿勢を継承している。3万5200円

【DATA】
SUN HOUSE JINNAN
東京都渋谷区神南1-16-3 プルヴァールビル1F
TEL03-3464-3801
営業/11:00〜20:30

【問い合わせ】
サンサーフ(東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
https://www.sunsurf.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年9月号 Vol.365」)

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