【クルマ専門店ガイド】修理工場ならではの安心感「ミヤマエオート」|神奈川県川崎市

日本全国にあるクルマの専門ショップ。特定のメーカーに強いショップや、修理やカスタムを得意とするショップなど、その特徴もさまざま。今回は欧州車を数多く取り扱う修理工場「ミヤマエオート」と、ここで数多く取り扱っているルノーキャトルを紹介する。

品揃えはもちろん、欧州車の修理なら新旧問わずおまかせ。

神奈川県にあるミヤマエオートは、新旧問わず欧州車全般を得意とする修理&販売を行うショップだ。ここ最近古い欧州車はメジャー車種以外、修理を請け負ってくれる場所がなく困っているユーザーが多いと言われているが、ミヤマエオートはまさにそんなユーザーの駆け込み寺的存在なのだ。中でもルノーキャトルは、Club Renault4 Japonのサポート工場となっていることもあり、販売車両も数多く在庫している。

1989 RENAULT 4 GTL

それまであまり存在しなかった5ドアハッチバックというボディ形状をいち早く採用。コンパクトなボディながら荷物もしっかりと積める

フランスのルノーが、先行して発売されていたシトロエン2CVをライバルとし、2ボックス形状のボディで’61年に登場した大衆車が4(キャトル)だ。キャトルと聞いてもピンと来ないかもしれないが、「ドラマ『ビーチボーイズ』で反町隆史と竹野内豊が押してたクルマ」といえば、わかる人も多いだろう。

先代のルノー4CVのRRメカニズムをそのままフロントに移動した縦置きFF機構を採用。そのためエンジンより前にトランスミッションが配置される独特のレイアウトを採用。そのため、シフトレバーはフロアではなく、ダッシュ中央から生えており、レバーを手前に引いたり前方に押したりする独特の操作が必要となる。操作したシフトレバーはロッドを介してそのままエンジンの上を通過し、その前にあるトランスミッションに接続される仕組みだ。

コンパクトな車体だが、車内は意外に広く、大人4人と後部に広大なラゲッジスペースを持つ。そのパッケージの良さから好調なセールスを記録し、800万台以上が製造され、VWタイプ1、T型フォードに続く累計生産台数第3位を記録している。

大衆車ゆえに今でも現存台数は多いが、正規輸入されていた期間が短く、多くの車両は並行輸入されたていた。そのため過去の素性がわかり、しっかりと整備された個体を選びたい。

取材車両はモデル末期の’89年式ルノーキャトルGTL。キャトルの整備を得意としているミヤマエオートが販売する車両で、前オーナーがガレージで眠らせていたというオリジナルペイントのワンオーナー車を買い取り、足回りやエンジンをオーバーホールしている。シンプルな機構なので、しっかりと整備されたエンジンは絶好調。今でも普通に乗ることができる。

リアサスペンションに採用された左右の横置きトーションバーを前後に並べて配置した結果、左右でホイールベースが50mm異なる値となる。ホイールは珍しい3穴の13インチ
当初は簡素なダッシュとハンモックタイプのシートだったが、’89年式はルノー5同様のモダンなダッシュとしっかりとしたシートが備わる
取材車両は大きなキャンバストップが備わり、手動で開閉が可能。開けることで車内は明るくかなり開放的な雰囲気となる
シフトレバーはダッシュから生えており、前後左右に動かして操作する
リアハッチを開けると、車格からは想像できないほど広いラゲッジスペースが備わる。しっかりと荷物が積めるのもキャトルの大きな魅力
サイドウインドーは一般的な上下に動くウインドクランクタイプではなく、前後にスライドする引き違い式となる。もちろん手動だ

【スペック】
全長:3650mm
全幅:1510mm
全高:1490mm
ホイールベース:2450mm(右)2400mm(左)
エンジン:直列4気筒
排気量:1108cc
燃料供給方式:キャブレター
駆動方式:FF
乗車定員:4名
価格:148万円(税込)

【DATA】
ミヤマエオート
神奈川県川崎市宮前区菅生2-4-7
TEL044-976-3576
営業/9:00〜19:00
休み/日曜祝日、第2&第4土曜日
https://www.miyamae-auto.co.jp/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年7月号 Vol.363」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

Pick Up おすすめ記事

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...