かつて日本にも輸入されていたアメリカブランド、ビュイックは今や中国で大成長

アメリカ車好きの中ではメジャーな存在だったGMが保有するビュイックブランドは、バブル世代にはよく知られた存在だけど、現在は日本への正規輸入はない。いわば旧車党以外には忘れ去られたアメリカ車ブランドかもしれない。そんなビュイックは実は今でも存在し、かつてとは違ったアプローチで展開しているって知ってた? 往年のビュイックとはひと味違ったスタイルだけど、まだアメリカに存在しているのだ。

かつての高級車ブランドは今やSUV専門で中国が主戦場のブランドに。

ビュイックといえばシボレーよりも高級で、キャデラックほど高価ではないという立ち位置で、長らくGMのブランド戦略を担っていたブランド。フォードでいうマーキュリーブランドと同じような立ち位置だった。

旧車ではエレクトラやリビエラ、1990年代にはリーガルやロードマスターといった車種が日本のアメリカ車好きにも重宝されていたことも記憶に新しい。1996年までは日本にも正規輸入されていて、現在ではその中古車がヤングタイマーなクルマとしてわずかに存在している。

ただ日本撤退後の近年はまったくその名前を聞くことが無かったので、ブランド自体が整理されて無くなったと思っている人もいるのでは? いやいや、ビュイックは今ではGMのグローバル戦略を担うブランドとして本家の北米マーケットだけでなく、中国や韓国のマーケットなどを主戦場にするブランドとして現在は存在しているのだ。

しかも中国ではメジャーな輸入車として存在し、近年大きく成長をして、本家アメリカよりも販売台数が多いブランドになっているのだ。

そのラインナップはアメリカではクロスオーバーSUVのみというシンプルな車種展開。セダンやワゴン、それにスポーツカーも存在していない。往年のビュイックファンだけでなく、ミニバンの持つ生活臭には満足できない高級志向のファミリー層などにはありがたい車種展開になっている。

そんなビュイックの現行ラインナップをここで紹介してみる。いわゆる往年のアメリカ車感は無くなったけれど、しっかりと高級感を忘れないデザインや味付けになっている。

2024 ENVISTA(エンビスタ)

現行ビュイックのエントリーモデルになるコンパクトなクリスオーバーSUV。1.2Lターボのエコテックエンジン。トリムレベルはプリファード、スポーツ・ツーリング、アベニールになる。実はこれは中国で開発が行われて生産、それをアメリカに輸出するというモデルになる。5人乗り。価格は2万2400ドルから。

2024 ENCORE(アンコール)

1.2Lターボと1.3Lターボののエコテックエンジンをチョイスできる。リムレベルはプリファード、スポーツ・ツーリング、アベニールとインビスタと同様。インパネには11インチのワイド液晶ディスプレイが鎮座する。このモデルは中国、韓国で生産されアメリカに入っている。5人乗り。価格は2万5600ドルから。

2023 ENVISION(エンビジョン)

228馬力の2Lターボのエコテックエンジンを搭載する。トリムレベルはプリファード、エッセンス、アベニールの3種類を設定。スポーツ走行を高めたST(スポーツ・ツーリング)モデルもラインナップしている。5人乗り。価格は3万3400ドルから。2024年の後半に2024年モデルがデビューする。

2024年後半に発売がアナウンスされているエンビジョンの新型。フロントグリルが拡大され、ヘッドライトがシャープなデザインになって精悍な顔つきに。他の兄弟車と合わせたスタイリングに進化する。Photo by General Motors

ENCLAVE(アンクレイブ)

現行ビュイックの最上級モデルがアンクレイブ。モデルはアべニールとスポーツ・ツーリングで、トリムレベルはエッセンス、プレミアム、アベニールをラインナップしている。搭載するのは3.6LのV6ガソリンエンジンで310馬力を発生させる。レザーシートが標準で、電動リアゲートを装備するなど高級モデルらしさはさすが。3列シートで7人乗車が可能。4万3600ドルから。

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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