神保町にある、ハンディキャップのある人がバリスタや焙煎士として働く焙煎所。

ハンディキャップのある人たちが自らの意志でバリスタや焙煎士として働くという、神保町にある無限の可能性を秘めたコーヒー焙煎所「ソーシャル グッド ロースターズ」。個性の違いをお互いに尊重し合い、足りない部分は補ってゆくチーム行動に通じるものがあると考え、豆を複数組み合わせることで美味しいコーヒーができるブレンドに重きを置いているそう。情熱や希望を持って働くスタッフたちをみると、好きこそものの上手なれとはまさにここのための言葉だろう。

コーヒーを通して人間の様々な個性を尊重したい。

喫茶店が軒を連ねる街〝神保町〞エリアへ、20187月にソーシャル グッド ロースターズはオープンした。「コーヒーと福祉」という一見すると結びつきづらいこの2つをまとめた理由を、一般社団法人ビーンズで代表理事の坂野拓海さんは次のように語る。

「美味しいコーヒーは飲む人の気持ちを豊かにし、心のこもった福祉は人の働く喜びを生み出す。どちらもヒトが主役なのです。私たちには“Coffee for Human”という理念があります。情熱や希望を持って作る私たちのコーヒーで、飲む人の心を豊かにしたい。そういう願いがあるからこそ、コーヒーと福祉とを結び付けたのです」

丁寧に梱包されたドリップバッグがレジ横に並ぶ。撮影日もオープンと同時に売れていた。赤いハシビロコウのシンボルが印象的だ

また同店がブレンドコーヒーに重きを置く理由についても質問した。

「人間がひとりひとりに個性があるように、コーヒー豆にも産地・銘柄による違いがあります。豆を複数組み合わせることで美味しいコーヒーができるブレンドは、個性の違いをお互いに尊重し合い、足りない部分は補ってゆくチーム行動に通じるものがあると考えています。自分自身でも気付けていなかった魅力を発見するきっかけになれば良いと思います」

これからの発展が気になる焙煎所の1つだろう。

ハンディキャップのある方たちが造ったベンチ。シェイプや座り心地がとてもいい
手描きのテイクアウト用のスリット。それぞれみんな思いのたけを絵に表している
欠点豆を見つけるピッキング作業風景
焙煎士として活躍する池田さん。現在はブレンドコーヒーの配合まで自分で考えるようになった

人気のコーヒー豆を紹介!

[豆の種類]
シングルオリジン 1種類
ブレンド 2種類

[抽出方法]
V60ハンドドリップ

[焙煎機]
ギーセン/半熱風式/6kg

【ブレンド】千代田ブレンド

焙煎から配合まで、成長したハンデキャップのあるスタッフと共につくりあげたブレンド。目指したのは自分達のスタンダード。深煎りの香りと華やかな甘みを2種のブレンドで表現。福祉文化と珈琲文化の融合が楽しめる。

200g1,880
産地:ブラジル、エチオピア、イルガチェフなど
焙煎:シティ~フルシティロースト
精製方法:ナチュラル
香り:華やか
酸味:おだやか
コク:しっかり
後味:やわらか

【ブレンド】ソーシャルグッド ブレンド

この焙煎所でつくった最初のブレンドのため思い入れが強い。自分たちの取り組みに賛同してくれる人が購入してくれている。ブレンドする豆の原産国は、時期によって異なる。

200g1,880
産地:ガラマラ、ブラジル、コロンビアなど
焙煎:ハイロースト
精製方法:ナチュラル、ウォッシュト
香り:やわらか
酸味:明るい
コク:まろやか
後味:甘い

DATA
SOCIAL GOOD ROASTERS 千代田(ソーシャル グッド ロースターズ チヨダ)
住所:東京都千代田区神田錦町1-14-13 神田テラス2F
連絡先:TEL03-6811-0895
営業時間:10:0018:00
定休日:土日祝
駐車場:あり
公式HPhttp://sgroasters.jp
SNSInstagram@social_good_roasters
席数:5(テラス6)
ホールセール:あり
豆販売:あり
豆通販:あり
テイクアウト:あり(休日はイートイン可能に)
デカフェ:あり
ドリップバッグ:あり
セミナー:なし
器具販売:なし

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

Pick Up おすすめ記事

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...