魚との距離を縮める最新の海遊びを知っているか?

  • 2023.10.03

近年注目されるカヤックやSUPなどのパドルスポーツ。これらに乗って海を駆け巡り、さまざまな魚と戯れるパドルフィッシングが人気急上昇中。さっそく、その発信元となっているスポット『biffar』に、その魅力を紹介してもらった。

岸から狙えない大物や高級魚が釣れる!

「bifarr」店長・酒井耀介さん|幼少期よりヘラブナ釣り、バスフィッシングなどさまざまな釣りを嗜んだ後、救命具メーカー・高階救命具に就職。2022年、7月の『bifarr』オープンと同時に店長に就任し、パドルフィッシングの魅力を伝えるとともに、その普及に努めている

ここ数年のアウトドアブームとともに愛好者が多くなっているのが釣り。しかし、プレイヤー人口が多くなっている分、それを行うフィールドはどこも大混雑。せっかくの休みに、家族や仲間と釣りに出かけても、堤防には人がいっぱいで釣りができなかったなんて話も多く聞く。

「最近はそういった混雑やマナーの問題などで、釣り禁止場所が増えています。残された釣り場も、場所取りが必要になってくるとなると、なかなか気軽に楽しめない状態なんですよ」

こう語るのは、静岡県清水市のパドルフィッシング専門店『バイファール』の店長・酒井さん。

「その釣り場問題を解消してくれるのがパドルフィッシングなんです。カヤックやSUPを使って海上に出てしまえば、場所取りなんて必要ないですからね」

カヤックはSUPに比べて船体は重いものの、安定感・積載力・機動性が高く、それが状況変化に対応しなくてはならない海上では大きなアドバンテージになる

そんな酒井さんも、この店の店長になる前は、場所取りが必要な岸釣り専門の釣り人だった。この店を任されることとなり、パドルフィッシングを初体験して、すぐにその魅力に取り憑かれることになる。

「まず、場所取りの必要がない。朝起きして、誰よりも先に堤防のいい場所を取るなんて必要がないんです。カヤックで沖に出てしまえば、自由に移動して自分の好きなところで釣りができますから」

パドルフィッシングの魅力はそれだけではない。むしろそれ以上のメリットがある。

沖に出て仕留めたワラサ。これだけ大きいと、カヤックが引っ張り回されることもある。岸釣りでは難しいこんな魚もカヤックならば狙うことができるのだ
高級魚であるハタもカヤックフィッシングのターゲットとなる。スーパーではお目にかからないような高級魚も手軽に狙うことができるのもカヤックフィッシングの特権だ
カヤック、そしてSUPでのパドルフィッシングの発進基地となっているバイファール。パドルフィッシングに関連するギアの販売をはじめ、道具をすべてレンタルしてくれる初心者のためのスクールやツアーも開催している。スクールなどのスケジュールはHPからチェックを
敷地内にはレストラン、そして宿泊施設もある。カヤックフィッシングを軸に休日を存分に楽しめる総合的なスポットになっている。家族で遊びに行くのにも最高だ

「カヤックフィッシング」スターティングガイド。

かつて、釣りといえば、男臭い趣味といった感が強く、ファッションとは、真逆の世界であった。しかし、近年のアウトドアブームでそのイメージも変わりつつある。バイファールが提唱するカヤックフィッシングに至っては、機能性とファッション性が絶妙にマッチした製品が数多くリリースされている。

サーフパンツ一丁でやってしまえば、直射日光だけでなく海面反射による日焼けで大変なことになりかねない。ウエアは、海上ではもっとも心配される紫外線の対策としてもUV効果を発揮するものが絶対。さらに伸縮性、速乾性に加え、ファッション性も兼ね備えている。

しかし、未経験から始めるにあたり、道具をイチからそろえるのは少し大変……。そんな人のために、バイファールでは次のようなサービスも用意されている。

「カヤックフィッシング未経験の方のために、スクールやツアーを開催しています。道具は全てレンタル可能ですので、手ぶらで来ていただければOKです」

これならば、気軽に体験することができるだろう。さらに、

「乗り方だけでなく、落ちたときの再乗艇の仕方、天候による判断の仕方なども教えますので、その後、安心してカヤックフィッシングが楽しめると思います」

最新の釣り=カヤックフィッシングを体験してみてはいかがだろう。

1.UVガードジップパーカ、インナーラッシュ(トップ)、チャタムボードショーツ、インナーラッシュ(ボトム)、シュートブーツ

(パーカ)動きやすい伸縮性抜群のラッシュパーカ。速乾性の高さと紫外線対策で最高レベルのUPF50+の生地が採用されており、快適にパドリング&釣りが可能だ。9900円

(トップ)パーカの下に着ているラッシュガードも優れもの。速乾性の高さと紫外線対策が施された生地が採用されている上、汗を掻きやすい脇部分にはメッシュ速乾ラッシュを採用。4950円

(ショーツ)高い撥水性を持ちながらも薄手で柔らかく、タイトなデザインながら非常に動きやすいショートパンツ。容量の大きいポケットは釣りにはもちろんのこと、普段履きにも最適。1万2980円

(ボトム)パーカ等と同様、速乾性の高さと紫外線対策が施された生地が採用され、さらには太もも内側部分はメッシュ速乾ラッシュになっており、爽快感は抜群。濡れても不快感がない逸品。4620円

(ブーツ)独自のソールパターンでグリップ力が高く非常に滑りにくい。その上、サーフエリアからの出艇時も砂が入りにくいデザインに仕上がっている。1万2650円

2.オルノスハイバック

カヤックフィッシングで使用されるシットオンタイプのシートに合わせたライフジャケット。パドリングと落水からの再乗艇を考慮した実用的なデザインとなっている。2万7500円

3.カヤック

カヤックフィッシングにはシットオンタイプのカヤックが使用される。このP127は足漕ぎタイプで安定性、直進性にも優れた、まさに釣りに最適なカヤックだ。38万5000円

4.BIFB−63MDistortion

40g〜300gまで使用できるスーパーマルチジギングロッド。これ1本で浅場から水深数百mの深海までカバー。ジギングで狙えるほぼあらゆる魚に対応可能な一本だ。3万6300円

5.BIFS-66L MultiEffector

竿の本数が制限されるカヤックでは大活躍するマルチスピニングロッド。45gの大型ルアーをキャスチングするだけでなく、直下なら85gのジグを操ることも可能。3万3000円

6.パドル

カヤックを進めるための道具。メインパドルだけでなく紛失、破損などに備えて、予備パドルを載せておくことも大事。アルミ製、カーボン性など素材もさまざま。8250円〜

7.フラッグ

波間に入ると見えなくなってしまい、遊漁船などとの接触の危険性もあるため、カヤックの存在を知らせるためのフラッグは必需品。風の強さや風向きを見る上でも役立つ。6600円〜

8.剣山

剣山状に連なったシリコン性の突起がルアー同士の絡まりを防いでくれる逸品。狭小なカヤックの上では、ルアーが散らかりがちだがそれを一気に解消。手入れも簡単!1980円

9.メタルジグ

カヤックでの釣りでは多用する金属製のルアー。深さや用途に合わせてデザインや重さもさまざま。パドルフィッシング愛好者に人気のバイファールオリジナルジグだ。935円〜

10.マッケローニ

メタルジグと並びカヤックフィッシングでは強力な武器となるタイラバ。マカロニのような筒状のボディが特徴のバイファールオリジナルで最終兵器との呼び声が高い。1265円

11.リーシュコード

カヤックフィッシングでは道具の落下防止のため欠かせないリーシュコード。この「ウミブドウ」は伸縮性が高く、ラインが絡まることもないため釣りに集中できる。1540円

12.ポッシュ

カヤック上で不要になったラインの切れ端などを入れておける万能ケース。シリコン素材のため傷も付きづらく、使用後は水洗いもできて手入れも非常に簡単だ。1430円

【DATA】
bifarr
静岡県静岡市清水区三保2729-10
TEL070-1465-1474
営業/8:00〜17:00(平日)6:00〜15:00(土日祝)
休み/水曜日
https://bifarr.com/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年9月号 Vol.353」)

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